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めがね選びの達人に聞く、どんな色みの服とも相性のいいめがねとは? マチュア世代めがねスタイル第2回

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マチュアリスト編集部

子どものころからめがねをかけていた人は、めがねはかけたくないものだったかもしれません。でも、時代の流れや自分の好みの移り変わりで、今、めがね選びを楽しめる余裕がでてきた人も多いのでは? めがねライフを楽しむ人を紹介する第2回は、雑貨店を営むインテリアのプロ、デキシノブさんです。

デキシノブさん
雑貨とピアノ教室「carbon」主宰。姉妹店「8HATI」ディレクター/1971年生まれ。大阪の通称「谷六」にある長屋で雑貨店を営んで22年。 インテリアの知識を生かし、リフォームのアドバイスや空間コーディネートなどの仕事も行っている。
https:// www.carbon1999.jp/

信頼のおけるめがね屋さんとの出会いで人生の視界も良好に

デキさんの人生はじめてのめがねは高校生のときに買ったもの。小学生のときの思わぬ事故で網膜剝離になり、その手術以降、徐々に視力が悪くなってしまったという経緯をもつデキさんにとって、めがねはなるべくかけたくないものだった。目を使う仕事をあきらめるたびにツイてないなぁと思う自分がイヤだったから、現実に気づかないふりをして過ごしていたのだそう。だけどどうあがいても、やはり見えにくい。とうとうと観念せざるをえない状況になっていた。

「今でこそめがねは『私の一部』と思えるんですが、当時はそうは思えなくて。学生時代にどんなめがねで過ごしていたのかも、うっすらとしか覚えていません。めがね選びを楽しめるほど、気持ちにも金銭的にも余裕がなかったんだと思います」

そんなめがねとのつきあい方が変わったのは社会人になってから。視力を補うための単なる道具ではなく、ちゃんと自分に合っためがねをつくろうと、大丸心斎橋店の中にあった「スパイシースペックス」(現在は移転)というめがね店を訪ねたのがきっかけ。

「見え方の好みはもちろん、ふだんの服装や髪型、嗜好まで考慮して、めがねをつくってもらったのはこのときがはじめてでした。担当はしおちゃんこと、塩崎さん。さすがプロの審美眼で、ひと足早く注目のめがねを紹介してくれたり、私が迷っていると『これは似合わないです』と買わせてくれなかったり(笑)。決して押し売りはせず、親身に相談にのってくれて。それからですね。めがねを選ぶときに、目にぜいたくをさせてあげようという思いが芽生えたのは。ツイてないんじゃない。人生にめがねを選ぶ楽しさが増えたんだって」

おしゃれをマネしたくなる年を過ぎて、めがね選びがより楽しく

とても軽くて、かけ心地のいい 2 の めがねはふだん用。「時間のないときでも悩まずにさまになる同系色のコーデは私の定番」

「このめがねはリムなしなので、どんな色みの服とも相性がよく、そんな点も重宝の理由。帽子もよくかぶるので、めがねを選ぶときに持っていってバランスを見させてもらっています」

とはいえ乱視もひどく、目にやさしいレンズを選ぼうとするとそれなりに高額になるので気軽に購入はできないし、いきなりの出費による精神的負担も避けたい。そう考えたデキさんは、大丸の会員向けの積み立て制度を利用して、毎月少しずつ「めがね貯金」を始めた。

「だから私がめがねを買うのは決まって積み立てが満期を迎える夏(笑)。買わない年もあるんですが、メンテナンスのお願いも含めて毎年2回は必ずお店に伺うほか、めがね情報を仕入れにふらっと立ち寄ったりしています」

気づけば通い続けること28年。その間、しおちゃんが同じ大丸の中の大人向けのめがねを扱う「メガ ネサロン」に異動になり、自然の流れでデキさんもそちらに移行。しおちゃんの先輩のおかちゃんこと岡原さんにもお世話になりながら、めがね歴を更新している。

「最近購入したのはの遠近両用めがね。運転の際に前方と車内のナビに目線を切り替える作業が年齢とともにつらくなってきたのもあって、主に運転用のめがねとして仕立てました。いつもは自分の視力より弱い度数のレンズを入れてもらうんですが、今回はしおちゃんのすすめで度数を上げたら、夜の運転が格段にしやすくなって。愛車のミニクーパーも30年のつきあい。こまめにメンテナンスをしながら大事に乗っていると長く使えるんですよね。目もきっと同じ。年を重ねるとどうしてもガタがきちゃうけど、いたわりながらつきあっていきたいなと。そうやって楽しく生きるために力を貸してくれる信頼のおけるめがね屋さんがいてくれることが、 何よりぜいたくなことだと思います」

ポケットつきのサロペットに帽子と黒フチめがね。「落ち着く」が私らしい選択

サロペットは「カレン ソロジー」のもの。「落ち着くスタイルを求めるらしく、靴はぺたんこ、服はポケットに手を入れられるものが好き。めがねも同じでオーソドックスなデザインが好みです。

1「TOM FORD」/主に運転用
2 「Lunor」/ふだんの生活用
3 「TOM FORD」/2と同じくふだん用。装いを引き締めたいときに
4 「OLIVER PEOPLES」/サングラスも度入りの偏光レンズで運転が快適
5 「OLIVER PEOPLES」/こちらもふだん用。顔なじみのいい色と形
6 「TIFFANY & Co.」/冠婚葬祭用に買ったけど PC作業用のレンズに
7 「999.9」/デザインに年が追いついてきて最近ようやくかけるように

※この記事は『大人めがねスタイル」(主婦の友社編)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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