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夫を見送った、イラストレーター本田葉子さんの正真正銘のひとり暮らし。「身軽になった自分を心から言祝ぎ、新生活を楽しみたい!」

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ゆうゆう編集部

そぎ落としを実行! 暮らしをコンパクトに

時間を持て余している……というものの、本田さんの毎日は、朝は畑仕事、日中は仕事に勤しみ、その後はスポーツジムへと、規則正しい。どれも楽しいから、気持ちいいから続けていること。特に畑では、収穫だけでなく、仲間たちとのおしゃべりが楽しいのだという。

「大嫌いだった土いじりがこんなに好きになるなんて、自分でもびっくりしています。手をかければ必ず実がなる。それがうれしいですよね。畑仲間とのおしゃべりは、気楽でいいんです。話すことといえば、今何が実っていて、来年何を作るかだけ。過去の話もしなければ、愚痴も言わない。今と未来の話しかしないじゃない? それがすごく気持ちいいの」

ご近所には、スーとの散歩の道すがら、親しくなった人たちもあちこちに。また、年に2回、友人と共同でのみの市を開催し、地元の人たちとの交流を深めている。

「ひとり暮らしになって、生活の縮小のために引っ越しをと考えてはいたんですが……。私、この家が大好きなんですよね。畑仲間やご近所さんとのおつき合いも心地よくて、東京から小田原に来たときのように、スパッと引っ越しを決断することはできなかったんです。けれども、いざというときにサッと動けるよう、暮らしのそぎ落としだけはしておこうと思っています。先日は台所の片付けを実行。大きいお鍋やホットサンドメーカー、炊飯ジャーも捨てちゃいました。とにかく身軽に、動きやすく。今度引っ越すときは、引っ越し業者さんに頼まなくてもいいくらい、暮らしをコンパクトにするのが目標です」

モノを増やさないよう マイルールを決めて

洋服は3台の組み立て式シェルフに入る分しか持たないと決めている。「1枚買ったら1枚手放すように心がけているのですが、ヒタヒタと増えてしまいますね(笑)」

引っ越しを考える中で、こんな気づきもあった。伊豆でも沖縄でも、どこに住んだっていいのだと。
「私は信州で生まれ育ったので、海のそばでの暮らしに憧れがあったんです。それで小田原に引っ越してきたのだけれど、次に暮らすのもやっぱり海の近くがいい。そしてそれはどこの海だっていいんですよね。ひとりになった身軽さを実感したら、気持ちがフワッと軽くなりました」

そんな身軽さを言祝(ことほ)ぎたいと、本田さんは言う。
「これまではフラッと旅行することは難しかった。でも今は、遊びに行った先で『気に入ったから、今日はここに泊まっちゃおう!』なんてこともできるんですよね。まだひとり暮らしに戸惑うこともありますが、自分を最優先に考えて行動できる身軽さを、これからは楽しんでいけたらいいですね」

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