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坂東眞理子さんに聞く【50歳からのすっきり人生相談】仕事にまつわる悩みに寄り添います

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ゆうゆう編集部

坂東眞理子さんの新刊『女性の覚悟』を読んだ読者の方から、多くの反響が寄せられました。その中から、今回は「仕事」にまつわる悩みに坂東さんが寄り添います。

Profile
坂東眞理子
ばんどう・まりこ●1946年富山県生まれ。東京大学卒業後、総理府(現内閣府)入省。埼玉県副知事、オーストラリア・ブリスベン総領事、内閣府初代男女共同参画局長などを務め退官。現在、昭和女子大学理事長・総長。著書に『女性の品格』『70歳のたしなみ』『幸せな人生のつくり方』など多数。

相談1
働こうとすると家族の反対にあいます

子どもが大学生になったので社会復帰したいのですが、夫が反対しています。
家事はもちろん、同居する義父母の見守りを私にやってほしいみたいです。
『俺の給料だと足りないのか』と夫に言われて面倒くさいです。(58歳)

坂東さんの提案 いきなりフルタイムではなく、 パートタイムから

家族の、特に夫の気持ちを変えるには、まず週2くらいの短時間パートからしてみてはいかがでしょう。仕事でも学びの場でも、とにかく「キョウヨウ(今日の用事)」をつくって家から外に出ることが肝心です。

妻を家にしばりつけておきたいタイプの夫は、世間の目を気にする人が多いもの。時給のいい仕事よりも、社会のためになる仕事を選ぶと、夫が納得しやすいでしょう。事務や育児経験のある人なら、おすすめは私立大学のスタッフや、学童保育のサポーターなど。同居している子どもや祖父母を味方につけるのもいいですね。

相談2
仕事が見つかりません

有名な転職サイトに登録していますが、書類審査ですぐ落とされます。
いやいやでも今の会社で定年までいくか、まったく別の仕事をするか、悩んでいます。(53歳)

坂東さんの提案 転職サイトより、 昔の仕事仲間が「無形資産」

転職サイトに登録する前に、自分のジョブスキルは市場でどのくらいの価値があるか考えてみましょう。

昔の仕事仲間や社外の信頼できる人に、「そろそろ転職も考えている」とふんわり伝えておくことも大事です。これまで人間関係を大切にし「無形資産」を蓄えていれば、そういう人たちが力になってくれます。

50代はまだまだ若いので新しい環境に飛び込み、新しいスキルを身につけてほしいと思います。とはいえ、転職が厳しいのも現実です。退職は次の職場を見つけてからにしましょう。


※この記事は「ゆうゆう」2022年12月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

『女性の覚悟』

坂東眞理子著
主婦の友社刊

「50代、60代はまだまだ若い。可能性はいくらでもある。けれど責任をもって生きていくという覚悟が必要です」という坂東さんのエールがぎゅっと詰まった一冊。すぐにも実行できる、しなやかに人生を生き抜くための方法やヒントがいっぱいです。

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