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秋空に映える【ガーデンマム】って? いま店頭に並ぶ色とりどりの「マム」で、秋のガーデニングを元気いっぱい楽しみたい

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光武俊子

「マム」をご存じですか。ひとことで言うと、菊の帰国子女。洋ギクです。秋が深まる今、園芸店に並んでいますから、見かけたことがある人も多いのでは。今なら寄せ植えや花壇の縁取りに使いやすいコンパクトな株が入手できます。「マム」と呼ばれる新しいスタイルのキクを楽しんでみませんか。

伝統ある花の新しい表情を楽しみたい

秋の園芸店には色とりどりのキクが並びます。花だけでなく全草から漂う爽やかな香りは、秋のすがすがしい空気にぴったりです。

キクといえば切り花で一年中親しまれ、仏様にお供えする花というイメージが強いかもしれません。けれども、秋にはカラフルな洋ギク「マム」の鉢花やポット苗が店頭に並ぶので、ぜひ庭やベランダでも楽しんでみましょう。

キクは薬草として古くに中国から伝わり、平安時代には高貴な花として愛されました。重陽の節句やキクのご紋、キク人形や食用ギクなどとして、日本の文化や生活に根づいています。園芸としては、1茎に直径20㎝もの花1輪だけを見事に咲かせる「大菊」仕立てなどが、伝統的に楽しまれてきました。

一方、欧米に渡ったキクは育てやすく、花がたくさん咲くように改良され、洋ギクとして逆輸入されました。枝がたくさん分かれて花つきのよいスプレーマムや、コンパクトな草姿で扱いやすいポットマムなど、庭や鉢植えで育てやすいキクがマムやガーデンマムと呼ばれています。この新感覚のマムは鉢に1株だけ植えてもサマになるのが特長。気軽に楽しめます。

大株や寄せ植えで玄関先を華やかに

鉢からあふれんばかりに咲いているガーデンマム。たいていは1株から多くの枝が分かれて、見事な半球状に仕立ててあります。ちょっとお値段は張りますが、大株の鉢花を購入して好みの鉢に植え替え、玄関先などに飾ると華やかですね。

あるいはお手頃価格の3.5号ポット(直径10.5㎝)苗を数株求め、寄せ植えにしてもすてきです。マムの色違いだけを組み合わせて花鉢に仕立てるとゴージャス。花穂の上がったグラス類や葉色のきれいなリーフ、小さな実ものなどと合わせると、1鉢の中に秋の風景を凝縮したような寄せ植えができます。

マムの魅力のひとつには花色の豊かなバリエーションがあります。華やかな赤やピンクや赤紫、明るい印象のオレンジ色や黄色、組み合わせに重宝する白や黄緑。多彩な組み合わせが楽しめて、組み合わせによって個性が出せます。赤にピンクの同系色グラデーションはまとまりやすく、赤紫に黄緑(または黄色)などの補色(反対色)を合わせるとビビットな印象になるでしょう。

満開になるとボール状になるポンポン咲きや、花弁の先がカールしたスプーン咲きなど、花形も多彩。「これがキクなの?」と驚くような、新鮮な印象も。

日本の気候にあって育てやすい

マムの花の最盛期は10~11月。気温が下がるのにつれて花色は冴え、花もちもよくなります。丈夫な性質で、古くから親しまれて日本の気候にあう花なので、育てやすいのもマムの魅力です。
鉢植えは日当たりに置いて、土の表面が乾いたら底から流れ出るまでたっぷり水やりしてください。咲き終わった花がらを摘み取ることで、次の花が咲きやすくなります。

マムは来年も咲く多年草です。開花期が過ぎても、葉に日光を当てて水やりを続けると、株元に小さな冬芽が出てきます。春先に今年の茎葉を刈り取って新芽を育てることで、また花が楽しめるので、鉢を一回り大きなサイズに植えかえて挑戦してみてください。マムは冬の寒さに強いので、屋外に置いたままで大丈夫です。

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