私らしく生きる 50代からのマチュア世代に

人気記事ランキング 連載・特集

いちど始めたらやめられない【女ひとり旅】 50代から初めてのひとり旅におすすめなのは?

公開日

更新日

原田実苗

話し相手がいないとつまらない、ひとりだと不安、時間を持て余しそう……。ひとり旅に抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。女ひとり旅がテーマの第1回目は、25年前から「ひとり旅ツアー」を企画・運営しているクラブツーリズムのご担当者と初めての女ひとり旅についてお話ししていきましょう。

いつかしたいと思うことがあるなら、始めるのは今!

60代、70代の先輩に「いつかやってみたいな~と思っていることがあるなら、今しなきゃ」とよく言われます。興味があっても体がついていかなくなり、何より気力がなくなってしまう。「足腰が元気なうちに」「思ったことを行動に移せるうちに」ということなんですね。

今は元気だからピンとこないけれど、考えてみたら歩き回れるのはそんなに長くないのかもしれない。それに、自分が興味のあることに、今ちょっとでも触れられたら、その後の人生が少し違ったものになるかも。

ならば、家族や友人とスケジュールを合わせ、お互いが行きたい場所を相談し、計画を立ててなどと悠長なことはしていられない。行きたいときにサッと行くのがいちばん。ひとりならば、スケジュールも行きたい場所も思いどおり。ひとり旅、いいじゃない! ということで、50代からの女ひとり旅推しをしていこうと思います。

旅の目的はさまざま。ひとりになりたいときに、気を使わなくていい

見てみたい景色がある、そこでしか食べられない料理が食べたい、歴史を学びたい、趣味や気になっていることを追求したい、などなど旅の目的はさまざま。

何をするにしても同行者に気兼ねなく、自分で時間の調整ができるのがひとり旅のいいところ。もうちょっとこの景色をながめていたいと思っても、同行者がつまらなそうにしていると、気を遣ってしまいますよね。

仕事でストレスがたまっていたり、介護疲れを癒やしたいから温泉にでもと思っている方もいることでしょう。ひとりになりたいと思ったとき、ひとり旅に出ると、必然的に静かな時間を持つことができます。

ひとり旅が初めての人に、おすすめなのはコレ!

「行ってみたいけど、ずっと一人だとわびしくならない?」「夜ご飯が一人で大丈夫かな?」などと心配になる人もいるかもしれませんね。

でも大丈夫! 不安がある人は、まずは旅行会社が企画している宿泊なしの「ひとり旅日帰りツアー」に参加してみましょう。行きたいところに行けて、交通手段の心配をしなくていい。自分でこまごまと予約をしないで済むので安心です。時間に追われる毎日を過ごしている人には特におすすめです。

ひとり旅ツアーのいいところ
・ひとり旅を楽しみたい人たちが参加しているので、気が楽
・お互いあまり干渉しない雰囲気で、居心地がいい
・ひとりだけど、同時に皆がいる安心感がある。食事を同じ場所でとるから寂しくない

ひとり旅ツアーってどんなもの?

ひとり旅ツアーについて、クラブツーリズムでひとり旅ツアーを担当されている、福嶋直子さんにあれこれうかがってみました。

クラブツーリズム株式会社 ライフデザイン旅行センター
福嶋直子(ふくしまなおこ)さん
約10年間、おひとり参加限定の旅の中で主に関西エリアの企画造成に携わる。
年間で約60商品ほどの新商品を造成。旬のトピックや流行をキャッチするため日々情報収集を欠かさず行っている。
趣味は、旅行や音楽鑑賞。最近出かけた場所は沖縄・古宇利島。大自然の中で一人の時間を過ごすのが好き。

Q ひとり旅ツアーの特徴を教えてください。

「クラブツーリズムの場合、パンフレット等で企画や日程をチェックして、お申し込みいただくのは、通常の募集型企画旅行と変わりません。ただし、お二人以上での参加はお断りしています。それぞれがおひとりでの旅を楽しみたいと参加されているので、周りに気を遣う必要もなくお楽しみいただけます。
また、ひとり旅ツアーの募集人数は、最多でも23名(一部ツアーを除く)ですので、バス移動がある場合は、隣に気を遣う必要がないように、2席をおひとりでゆったりとご使用いただいています。
それに、ツアーには添乗員が同行しておりますので、何かあればご相談いただけます」

化粧台トイレ付きの「ボヌール号」は、女性にうれしい配慮のゆったりくつろげるバス。このバスで行くツアーも人気。

Q ツアーといっても、ひとりで行動することが多いのですか?

「観光案内をするときはみなさんご一緒ですが、自由時間はそれぞれでの行動になります。食事のときは一緒がいいというご要望が多く、夕食も基本は部屋食ではなく一緒に。そのあとは、ひとり1室で、ゆっくりとお過ごしいただけます」

Q ひとり旅ツアーの企画がたくさんありますが、選ぶコツは?

「パンフレットでも100ページ近くありますので、迷われるかもしれません。いつごろ行きたいのかという時期によって、ある程度はしぼれると思います。そこから紅葉や花見などの季節商品のコーナーを含め、見たい景色や行ってみたい場所、体験したいことなど興味のあるものに絞っていくといいと思います。

さらに「女性限定」のツアーもありますので、その中から選ぶという手もあります。ちなみにひとり旅ツアーは、2割程度、男性がご参加されています。
また、パンフレットの表紙をめくってすぐのところや、裏表紙、裏表紙をめくってすぐのところは、私どもが力を入れているツアーや人気のツアーが掲載されている場合も多いので、チェックしてみてください」

Q 初めてのひとり旅におすすめのツアーは?

関東発で人気の日帰りツアー①(クラブツーリズム) 都内の桜巡り(千鳥ヶ淵、六義園など)。写真は六義園。

「いきなりひとり旅はちょっとな、と思う方には、日帰りのツアーをおすすめしています。宿泊なしで出かけてみて、ひとり旅を楽しめるかどうか、試してみてはいかがでしょうか。日帰りでしたら、料金もお手頃です。
日帰りツアーを体験することで、こんな楽しみもあるんだと今までなかった発見をされる方もいらっしゃるでしょうし、逆に、ひとり旅はあまり自分に向いていないと感じられた方でも、さまざまな観光地を回って楽しんではいただけるとは思います」

Q 日帰りツアーの中でもおすすめは?

「やはり自分の興味があることで選ぶのがいいと思います。たとえば、鉄道に乗りに行くツアーも人気ですが、それが好きかどうかは個人の趣味にかなり特化しているものだと思いますので、友人や家族は誘いにくいときはひとり旅ツアーをご利用いただくのがいいと思います。俳句や神社仏閣の歴史を学ぶツアーなどもございますので、なにかしら目的をもって選ぶと、初めてのひとり旅もお楽しみいただけるのではないでしょうか」

関東発で人気の日帰りツアー②(クラブツーリズム)
伊豆箱根三社(箱根神社、三嶋大社、来宮神社)参詣ツアー
写真は熱海・木の宮神社

次の記事では、実際に人気のツアーや、ひとり旅をさらに満喫するコツをお伝えします。

データは2022年11月のものです。

知ってる? PR

50代から「ペントハウス」にハマる理由とは?

50代から「ペントハウス」にハマる理由とは?

タワマンに住む富裕層の欲望が渦巻くサスペンス。韓国ドラマ「ペントハウス」が話題です!奇想天外な物語になぜハマる?トップブロガー 中道あんさんがひも解きます。

詳細はこちら

PICK UP 編集部ピックアップ