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本気の【シミ】対策に!50代から始める美容医療の基礎知識。【シミ編】

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植田晴美

年々ふえるシミを「なんとかしたい」「いやもう、あきらめモード……」というマチュア世代も多いことでしょう。「超ビギナーのための、美容医療クリニックのレクチャー第5回は「シミ」です。上原恵理先生が院長を務めるTHE ONE.のトップドクターのひとり、廣瀬雅史さんに教えていただきましょう。

マチュア世代に多いシミは、老人性色素斑と肝斑です

「夏は日焼けを楽しむのが当たり前」
そんな時代があったことを覚えている方も多いのでは? 

当時は、全身こんがりと小麦色に焼けた肌を競うモデルさんたちがテレビCMやポスターなどに登場するのが夏の風物詩のようになっていましたね。

若い頃は夏に日焼けした肌も、秋・冬と季節がめぐると元の白さに戻るものでした。でも目に見えないところで、シミのモトはジワジワと増殖。そしていつのまにか、ポツンポツンとシミが現れ始め、そのシミは年々濃く、大きくなっていくばかり。あわてて美白化粧品を使ってみたけれど、あまり効果を実感できず、あきらめモード……。
そんなマチュア世代も多いのではないでしょうか?

日焼け(紫外線)や加齢によってできるシミは「老人性色素斑」といって、マチュア世代定番のシミです。でも実はシミにはいろいろなタイプがあり、対策法も異なります。また間違ったケアをすると、シミが悪化してしまうこともあります。

主なシミの種類

●老人性色素斑
紫外線や加齢の影響でできるシミ。茶色ではっきりとした形をしていることが多い。

●炎症性色素沈着
ニキビなど、肌に炎症が起きたことが原因でできるシミ。年齢に関係なくできる。

●そばかす
子どものころからある遺伝性のシミ。小さな斑点で、大人になると薄くなることが多い。

●肝斑
30~40代ぐらいから目立ち始めるシミ。ホルモンバランスの乱れや、マスクなどの摩擦が原因。

タイプはさまざまですが、すべてのシミに共通しているのはメラニン色素が皮膚にたまるということ。

もともとは体を守る役目をするメラニン色素が、紫外線などの刺激によって過剰に生成される、加齢に伴って肌のターンオーバー機能が低下することで、皮膚にたまり、肌の黒ずみやシミになってしまうのです。

自分のシミがどのタイプか正しく見分けるのは難しいもの。「加齢によるシミだからレーザー治療で消そう」と自己判断せず、医師の診察を受けてから、施術を検討するとよいでしょう。

正しい治療法を選ばないと、シミが濃くなることも!

美容医療クリニックで受けられるシミ治療はたくさんあります。代表的なシミ治療について簡単に説明しましょう。

レーザー治療

シミにレーザーを照射して、メラニン色素を破壊します。

「老人性色素斑」に対して有効で、レーザー照射後にかさぶたができて、それがはがれるとシミが薄くなるというのが一般的な流れです。

「肝斑」に使うレーザー照射の仕方もあります。

光治療

光を照射することで、肌の細胞のターンオーバーを活性化させて、メラニン色素を除去する治療です。

レーザーよりも刺激が少ないため「ダウンタイムのない施術」と広告されることも多いのですが、人によって照射後に肌が赤くなる、ヒリヒリすることがあります。

内服薬

シミや肝斑を改善する効果があるトラネキサム酸、ビタミンCを内服する治療です。

これらの薬の中にはインターネットで手軽に入手できるものもありますが、改善効果を期待するのであれば、医師の指導のもとに適正な量を正しく取ることが大事です。

美白化粧品

メラニンの生成を抑える働きのある美白成分などが含まれた化粧品を日常的に使用することで、皮膚の浅い部分にできているシミなどの改善が期待できます。

代表的な美白成分

ハイドロキノン、ビタミンC誘導体 … メラニン色素を薄くする
トレチノイン … 肌のターンオーバーを活性化させ、メラニンを排出させる

こうした美白成分は市販の化粧品にも含まれていますが、美容医療クリニックには有効成分の濃度がより高い化粧品などが販売されています。

「化粧品でシミを何とかしたい」という場合は、自分の肌の状態にあった化粧品を医師に選んでもらったほうが効果的、かつ安心でしょう。


その他、ピーリング、イオン導入、点滴などが、シミに対する治療法として選ばれることがあります。

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