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鈴木ちひろの「旬の韓国歩き」

韓国ドラマのロケ地の聖地! 徳寿宮の石垣通り沿いにできた、シックな器屋さんを訪ねて

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鈴木ちひろ

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」「トッケビ」「星からきたあなた」など、数々のドラマで登場する徳寿宮の横にある石垣通り。そこに、韓国のスタイリストやシェフが考案した器屋さんができました。寒さが身に染みる、12月の街の雰囲気と共にお届けします。

韓国ドラマのロケ地の聖地! 徳寿宮の石垣通り沿いにできた、シックな器屋さんを訪ねて

白を基調としたセンスのいいインテリアにも好感がもてる器屋さん「SOIL BAKER」。お店で販売しているオイルを使って、料理研究家の監修のもと、ワークショップを開くことも。

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色とりどりの韓国料理を引き立てる、控えめな色使いが素敵

2015年に誕生したテーブルウェアブランド「SOIL BAKER」。今までは新沙店のみの展開でしたが、今年の夏に貞洞ギル沿いに2号店ができ、よりブランドの魅力を感じられるようになりました。

セラミックデザイナー、シェフ、スタイリストが一緒に考案した器は、どれもシンプルながらも研ぎ澄まされたフォルムが美しく、毎日の食卓をおいしく、楽しく演出してくれます。洋食との相性もいいので、国内外のレストランやカフェからもオーダーを受けているそう。

私はもともとインテリア雑誌の編集部にいたので、この類のお店の取材に多く行ってきたのですが、ここは久しぶりに興奮する洗練度の高さ!

韓国内の選りすぐりの窯元で作られているという器は、しっとりとした手触りで持った時の風合いも日本の器に似たものがあります。価格もマグカップで2万Wほどなので、旅の思い出に器を選ぶのもいいかもしれません。

ここにニンジンやホウレンソウのナムルをのせたら映えるだろうな、と想像力を掻き立てられます。

お店の人によると、「JEJU(済州)」と言う名のこのシリーズは、ピビン麺などの赤い料理にぴったりだそう。おもてなしに一役買いそうです。

日本にはこだわりの器屋さんや雑貨屋さんがたくさんありますが、韓国ではそれほど多くありません。といっても最近は数が増えてきたなあと思います。

韓国では、高価なもの、煌びやかなものがいいものと思われがちです。けれど、最近の若い世代はインテリアに関してはよりシンプルなものを好むので、この手のブランドが最近少しずつ出てくるようになりました。

木の質感を生かした滑らかなトレイは、一枚あると便利。この上にサーブするだけで小粋な演出の完成です。ガラスコップに花を生けるあたりも、さすが。

お店では日本のナイフやタオルなども販売されています。メイドインジャパンの“いいもの”がこうしてセンスのいいお店に並んでいると、なんだかとても嬉しくなります。

韓国でもごく一部ですがお茶を点てる文化があります。写真の器、茶筅、茶勺のセットで7万ウォン

1930年ごろに建てられた古いビルの2階にあります。

界隈はこの手の建物が多く、日本でいう横浜の馬車道のような雰囲気で私はとても心地よく感じました。

SOIL BAKER 貞洞ギル
ソウル市中区貞洞ギル33 新亜記念館2階 202号
0507-1480-0819
営業時間:12:00~18:00(土曜~17:00)
定休日:日・月曜、秋夕・旧正月
【HP】

同じ敷地内にある別館のカフェテラス「LePul」もおすすめ

SOIL BAKERのキュレーター、キム・ソヒさんに近くでおすすめの場所がないか聞いてみたところ、同じ敷地内にある古いカフェ「LePul」を教えてくれました。

こじんまりとして薄暗いところとか、席の間隔が近いところとか、日本の喫茶店に通じる懐かしさを感じました。

外国人のお客様が多いのも納得の、サンドイッチとコーヒーがおいしいカフェ。

平日の朝は10時から、土日は11時からオープンしています。

冬支度がすんだ石垣通り。ほっとする、かわいいシーンがそこかしこに

ソウルの街路樹はイチョウの木が多く、秋は落ちた銀杏臭に苦しめられますが、もうすっかり落葉しています。冬の並木道は少し寂し気な印象がありますが、この通りは木々にニットの巻物がされているので大丈夫。クリスマスツリーも点々としていて、 冬のソウルならではの凛とした空気のもと、かわいい街並みを堪能できます。

ソウル支庁がすぐそばにある都会のど真ん中でも、こうして自然や歴史を感じられるのはいいことだな、と思います。

石垣の通りも、地震のない韓国でなら、ずっとこのまま大切に保存できるはず。新しい物を作ることは簡単ですが、古い物との共存をうまく続けてほしいと切に願います。

石垣通りにあった「あたたかいポスト」。悩みと共に住所と匿名を記せば、手書きでお返事をくれるそう。

支庁前のソウル広場では3年ぶりに冬の名物・スケートリンクが開かれます。撮影をした12月中旬はまだ工事中でしたが、12月21日にオープンすることが決まりました。

現在、徳寿宮の入口にあたる大漢門は工事中。この門の前で定期的に開かれていた、宮を守る兵士たちの勤務交代式も中止されているので、訪れる際はご注意を。

※情報は2022年12月のものです。

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