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田幸和歌子の「今日も朝ドラ!」

朝ドラ【舞いあがれ!】舞ちゃんと貴司が手を取り合い、ハッとする描写に「小さな違和感」を感じた

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田幸和歌子

舞ちゃんはどうなる⁉︎ わくわくしながら朝ドラを見るのが1日の始まりの習慣になっている人、多いですよね。数々のドラマコラム執筆を手がけている、エンタメライター田幸和歌子さんに、NHK連続テレビ小説、通称朝ドラの楽しみ方を毎週、語っていただきます。より深く、朝ドラの世界へ!

福原遥がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』の第17週「大きな夢に向かって」が放送された。

社員たちの協力を得てIWAKURAがリーマンショックから立ち直っていく様が描かれた第16週から、舞台は4年後の2013年へ。IWAKURAの新しい挑戦を軸に、五島に人を集めるための相談や、貴司(赤楚衛二)の短歌が長山短歌賞を受賞したこと、久留美(山下美月)がプロポーズされたことなどが平行して描かれた今週。しかし、描かれる内容の濃さに対して、ところどころに小さな違和感もあった。

日々合コン三昧で仕事に投げやりだった事務員・山田(大浦千佳)はIWAKURAでの仕事を続けていたが、以前より楽しそうで、柔らかな雰囲気になっていた。また、五島ではさくら(長濱ねる)が、妄想説もあった彼氏・むっちゃんと結婚。舞は亡き父・浩太(高橋克典)の夢を引き継ぎ、航空機部品に参入すべく奮闘する。

舞はIWAKURAの営業のエースとなり、会社の業績も右肩上がりで受注も増え、めぐみ(永作博美)も“経営者”が板についてきた。

舞とめぐみは航空機産業セミナーに参加し、舞の発言に関心を示した菱崎重工の荒金(鶴見辰吾)がIWAKURAを突然訪問。航空機に使用する新型エンジンのボルトの製作を依頼する。

めぐみは経験のないことを理由に尻込みするが、舞はボルトの図面を見せて欲しいと言い、部外秘の図面を見せてもらうことに。しかし、扱ったことのない硬い金属のため、試作は難航。そこで、笠巻(古舘寛治)が金属加工を専門とする長井(や乃えいじ)に機械を借りようと提案するが、そこはかつてめぐみと舞がリストラした小森(吉井基師)の転職先だったため、笠巻と舞の相談を受けた小森は複雑な心境に。

実は長井は会社をたたむことを決めており、それを知っためぐみが小森に復職を提案するが、小森はそれをすぐに受け入れることができない。

そこで、めぐみは「今のIWAKURAを見てほしい」として1日だけの復帰を提案。それを機に、小森がIWAKURAに戻ってくることに。さらに試作に苦戦する舞たちに小森が助言したことでうまくいき、次の工程では笠巻が「秘策」として自分の師匠を頼り、ボルトがついに完成する。その傍ら舞は品質試験を受けるべく、単独で勉強を重ねる。

ところで、冒頭で「小さな違和感」と書いた理由の一つは、舞の押しがずいぶん強くなっていたこと。4年という経験と営業のエースという立場が、自信と責任感につながっていることはもちろんあるだろう。周囲に反対されても、頭を下げ、強引に頼み込むやり方も、亡き父・浩太と同じと思うと、不思議ではない。

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