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【親の介護】ひとりで抱え込まないためのお悩みQ&A「同じことの繰り返しで疲れる」とき、どうしたらいい? 

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ゆうゆう編集部

Q3 認知症の親との向き合い方

Q 同居している母が認知症に。毎日「財布がない、あれがない」と騒ぎ、また一日に何度も同じことを聞かれます。ヘルパーさんや離れて暮らす弟に「娘にいじめられている」と訴えられたことも。しかも他人の前では割にしっかりしていて、それにもイライラしてしまいます。
●相談者:カメさん 北海道・65歳(専業主婦) 
90歳の母(要介護1)と同居

つらい思いを周囲に打ち明けることで楽になる場合も

探し物が増えたり、話をつくって「いじめられている」と言ったりするのは、認知症の症状です。認知症には記憶障害など、誰しもに見られる中核症状と、妄想など一部の人に見られる周辺症状があります。 

たとえば、他人の前ではしっかりするという人もいます。訪問調査員による要介護認定の際に普段よりしっかりしてしまうと正しい判定がなされないので、普段のお母さまの様子を伝えるといいでしょう。その際、写真や動画を使って伝えるのも一案です。 

ただし、「いじめられている」と言われるのはつらいですよね。ケアマネジャーやご家族などにつらい気持ちを伝えてみては。「周りは理解してくれている」と思うと気持ちが楽になりますよ。

Q4 非協力的な家族にイライラ

Q 福島県に住む義母を遠距離介護中で、月に1、2回の頻度で通っています。夫は助けてくれますが、東京に住む義妹は年に2回帰省するだけ。義母のために時間をつくろうとはせず、感謝の言葉もありません。
●相談者:シトラスさん 茨城県・57歳(自営業)
88歳の義母(要介護1)を遠距離介護

人ではなく、モノに頼ることも検討しましょう

本来、介護は人と比較して行うものではありません。シトラスさんは嫁の役割として義母宅に通っているのではないでしょうか。何となく「やらされている感」があるから、実子なのに何もしない義妹が気になってしまうのかもしれません。

「介護に通うのがつらい」「どうして私だけ、と思ってしまう」など気持ちをご主人に伝えてみませんか。そして「私たちだけで介護が続けられるかどうか不安」と先のことも含めて相談しましょう。

ただし、義妹さんの行いを変えることはできません。コントロールできるのは、自分の思いと行動だけだということを肝に銘じておきましょう。

また要介護1ということは、生活のすべてに介護が必要ではないと思います。見守り機器を導入するなど、人ではなくモノに頼ることも検討してみては。

※この記事は「ゆうゆう」2023年5月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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