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都会から地方へ。畑仕事をはじめたデザイナーAsakoさんの「農」のある暮らし

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暮らし本編集部

結婚後、石川県への引っ越しを機に、シェアファームで野菜の栽培をはじめたAsakoさん。生活拠点が変わり、暮らしそのものを楽しむようになったことが畑をはじめる理由のひとつだったといいます。8年かけて、徐々に野菜がとれるようになったというAsakoさんのストーリーを教えてもらいました。

プロフィール
Asakoさん●デザイナー。
夫と白ねこのシロ、クロと2LDKのマンションに暮らす。仕事のかたわら「hibi hibi」の名前で、なにげない日常を記録した動画をYouTubeで発信している。
Instagram @asako__kuma

静かな町へ移住。暮らしを楽しみたいと思うように

結婚後、夫の出身地である石川県に引っ越してから、あさこさんの毎日は変わりました。刺激の多いにぎやかな町から静かな町へと生活拠点が変わり、暮らしそのものを楽しむようになったのです。畑仕事をやってみたいと思ったのも、その変化のひとつ。

自宅はマンションだったので、車で15分ほどの距離にあるシェアファームを借りることに。ここで夫とふたり、以前から興味のあった「自然農」にチャレンジすることにしました。その名のとおり、自然の生態系の中で無理なく土壌をととのえ、作物を育てる農法。

期待と裏腹に、何も育たない畑。それでも感じる成長の兆し

「雑草や虫をむやみに敵とせず、土を肥やすための味方にする。そんな自然農の基本方針にひかれました。それに自然の力を借りる、この方法なら、週に1回程度しか畑に来られない私たちでもやっていけるんじゃないかと思って」

春になるのを待ち、畝を立て、トマト、なす、ピーマン、ししとうがらしなど、とにかくたくさんの野菜のたねを蒔きました。しかし、期待とは裏腹に、畑では何も育ってくれません。解決策もわからず、ただ見守る日々のなか、唯一、枝豆だけが成長の兆しを見せてくれました。

「芽を出した、花を咲かせた、さやがついたと、いちいち感動して。野菜ってこうやって大きくなっていくんだと実感しました」。

足りないものは「やる気」。ショックだった一言

しかし、その後も失敗続き。雑草ばかりが勢いを増す自分たちの畝と、野菜がすくすくと育つ周囲の畝を見比べては、恥ずかしくなることもしょっちゅうでした。

そんなある日、農業に関する講演を聞きに行ったふたりは、そこで衝撃的な言葉を耳にします。それは「ちゃんと育たない畑に足りないもの。それは、やる気」という一言。

「そのかたとは栽培方法こそ違いましたがショックが大きくて。確かに草刈りは苦手だし、愛情のかけ方が足りなかったのかなって」

教科書通りでなくても、目の前の畑の反応を見ながら

以来、畑に対する意識が変わりました。今まではどこか傍観者のような立ち位置だったふたりが、より積極的に畑に関わるようになり、米糠や油かすなどの有機肥料を必要に応じて与えるように。

「自然農では基本的に無肥料栽培ですが、教科書どおりではなく、目の前の畑の反応を見ながら、自分たちなりの方法でやってみようと思うようになったんです」

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