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【ブギウギ】熱演朗読!人情味あふれ愛すべき山下(近藤芳正)のキャラクターはすばらしい

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田幸和歌子

1日の楽しみは、朝ドラから! 数々のドラマコラム執筆を手がけている、エンタメライター田幸和歌子さんに、NHK連続テレビ小説、通称朝ドラの楽しみ方を毎週、語っていただきます。毎朝元気をもらえる作品になりそうな「ブギウギ」で、より深く、朝ドラの世界へ!

【ブギウギ】熱演朗読!人情味あふれ愛すべき山下(近藤芳正)のキャラクターはすばらしい

「ブギウギ」第78回より(C)NHK

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「つきましては、福来さんに歌手を辞めていただきたい」

村山愛助(水上恒司)との結婚を認める代わりに愛助の母・トミ(小雪)から出された条件、それはスズ子(趣里)の歌手引退を求めるものだった。

趣里主演のNHK連続テレビ小説(通称「朝ドラ」)『ブギウギ』の第17週「ほんまに離れとうない」は、前週ラストのそんなシーンを受けての幕開けとなった。

戦時中の大変なときに愛助を支えてくれたスズ子に感謝はしているが、大手芸能事務所・村山興業の後継者となる予定の愛助は、事務所に所属するたくさんの芸人の人生を背負うことにもなる。愛助の妻には、そんな彼を支えてほしい、そのためには忙しい歌手の仕事を続けてもらうわけにはいかない。時代背景などを考えると、トミの主張はひとつの正論でもある。

結婚か引退か。歌か愛助か——。

真剣に交際しているつもりだった二人に突きつけられる大きな選択。悩むふたり。愛助への愛、トミの思い、それらを思ううち、スズ子の気持ちが少し揺らぐ。しかし、そんなスズ子に対し、「日本の損失や!」と愛助は猛反対、スズ子が引退するのではなく、自分が村山家を出ればいいと、ヒートアップする。

「絶対アカンて!」と、なぜか関西弁で猛反対していた羽鳥善一(草彅剛)も、引退へと傾きかけたスズ子の気持ちを止められるのは愛助だけだとはたらきかける。そして、二人の幸せを守るため、できるだけ円満な解決策を考える坂口(黒田有)と山下(近藤芳正)。
「社長が、村山が変わったらええ」と山下は言い切った。
スズ子を取り巻く四人の男性が、それぞれの立場でそれぞれができることでスズ子の歌手活動の継続に向け動く。

「やっぱりワテは歌いたい思います!」

みんなの思いに動かされ、物語の中でのスズ子の気持ちは定まった。そうなると、あとは愛助が誠意をもって母を直接説得すればいいのではないか。そのために大阪行きを決意した次の瞬間、愛助が大きく咳き込み喀血、そのまま入院してしまう。

帰阪を望むトミ。スズ子も、「親孝行のつもりで」帰るのがいいのではないかと、なかば意固地になっている愛助に提案し、愛助の大阪行きが決まる。大阪へ向かう愛助を途中まで見送るということで、箱根・芦ノ湖まで初めての二人の旅行に出かける。

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