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韓国ドラマあるある「誕生日にわかめスープ」が伝える「産んでくれてありがとう」の思い

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マチュアリスト編集部

韓国ドラマで誕生日のシーンには必ず登場するのが、わかめスープです。誕生日ケーキやシャンパンをさしおいて、まずはわかめスープ。なぜ、わかめスープなのでしょう。ソウル在住のライター、鈴木ちひろさんに教えてもらいました。日本のわかめスープとは少し様子が違うようですね。

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わかめスープは感謝の思い

韓国ドラマでは、誕生日のシーンのわかめスープは定番中の定番です。韓国ドラマが好きな人なら当然ご存じですね。わかめスープが登場するドラマのシーンをいくつかあげてみましょう。

『私の名前はキム・サムスン』で、済州島ハルラ山にひとりで登ったキム・サムスンの前に突然あらわれた、ヒョン・ジノン社長。「誕生日でしょ」と、ポットに入ったわかめスープを渡します。済州島なのでウニ入りなんだとか。わかめスープが感動的な小道具として演出されたシーンでしたね。嵐のハルラ山で、あたたかくやさしいスープでした。

ウニ入りわかめスープ

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』では、幼いころ母親を亡くしたチ・ウンタクが、意地悪な叔母宅で暮らしながら、誕生日の朝に自分でわかめスープを作っていました。「まさか自分で誕生日祝い?」といじめられながら、台所で立ったままわかめスープを食べていた切ないシーンでした。

『青い海の伝説』では、女友だちが持ってきたわかめスープをひと口食べるや否や、主人公のホ・ジュンジェは、はっと思い出します。それは、幼いころ母と食べたわかめスープの味と同じで……。生き別れた母を探し続けるストーリーにつながるシーンでした。そのわかめスープも、ウニ入りでしたね。わかめスープがお袋の味に直結していることがわかるシーンでした。

『愛の不時着』12話、ユン・セリの実家の父母の食事シーンでも、わかめスープが食卓にのっていました。「わかめスープ?」と言う父に、「セリの誕生日だから」と母。ぎくしゃくした雰囲気でしたが、誕生日の本人が不在でも、親もわかめスープを食べるということがわかるシーンでした。

誕生日になぜわかめスープなの? ソウル在住のライター鈴木ちひろさんに聞きました。
「その由来は、『子どもが生まれたときに、お母さんがわかめスープをたくさん食べるから』といわれています」

「わかめはミネラルやカルシウムが豊富なので、産後の体にぴったりなんです。母乳の出をよくするともいわれていて、韓国では産後1カ月はわかめスープを食べる習慣があるそうですよ。最近のママはグルメなので、そうとも限りませんが……」

「だから母にとって、わかめスープは子どもが生まれたときの喜びを思い出す特別の料理なんです。そして子どもも、親に感謝の敬意を込めて、誕生日にわかめスープを食べるんです」

親は子に、子は親に、感謝の気持ちを抱いて食べるスープ。生まれてくれてありがとう、産んでくれてありがとう。心が温かくなるような風習ですね。

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