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【コッソンビ】王位争いで死闘が続く16〜18話。怒涛の最終局面へ【韓国ドラマ】

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marumi

「コッソンビ熱愛史」は3人の眉目秀麗な男子たちが織り成すラブロマンスミステリー時代劇。マチュア世代がワクワク・ドキドキ、心から楽しめるドラマです。Amazon prime videoで全話配信中。さらにNHK BSプレミアム /BS4Kでは7月2日から「コッソンビ 二花院の秘密」として放送開始。マチュアリストでは全18話のドラマを5回に分けてレビューをお届けします。今回は最終回。16〜18話について紹介しましょう。
※ネタバレを含みます

★13〜15話はこちら★

【コッソンビ熱愛史】3人が真の意味で「大人」になっていく成長物語。背景となった韓国の自然がすばらしい13〜15話【韓国ドラマ】

※記事内にネタバレを含みますのでご注意ください。

暴虐王が世を去り、廃世孫イ・ソルが新たな王になる、とみんなが確信した矢先、息を吹き返す王イ・チャン(ヒョヌ)。王位への執念たるや畏るべし! 憎きイ・ソルを自ら葬り去ると意思を固め、王位争いは怒涛の最終局面へと向かう。死闘が続く16~18話。でも、ラスト30分に幸せな結末が待っている。

イ・ソルが二花院にいるチョン・ユハ(チョン・ゴンジュ)だという偽りの情報を信じた王。チャン判官(オ・マンソク)にユハを捕えるよう指示するが、ユハ、カン・サン(リョウン)、ユン・ダノ(シン・イェウン)、ユン・ホンジュ(チョ・ヘジュ)の4人そろって、あっけなく捕まってしまう。

助けに戻ったのは、突然姿を消したキム・シヨル(カン・フン)。サンも加勢したチャン判官との息詰まる闘いで、ホンジュはシヨルが許婚を殺した番人だという悲劇的な事実を知る。さらにユハは、チャン判官の刀から身を挺して息子を守った母・行首(ハン・チュア)を亡くし、悲嘆に暮れつつ決意を新たにする。

宮廷からの追手が迫り、イ・ソルである自分が残るから、みなは逃げろと言うサン。でも、残ったのはイ・ギョムのユハだった。「必ず生き延びろ、未来のためだ」とサンに告げるユハ。確実に死が待っている身代わりだ。つねに人のためを思うユハの自己犠牲の精神こそ、王に求められる資質に違いない。

宮廷で処刑の日を待つユハ。サンはダノや王の廃位を願う大妃(ナム・ギエ)、謀反軍などの支援を取りつけ、救出を企てる。サンが世孫イ・ソルとして宮廷に乗り込むべき、という意見を排し、「命がけで重い使命を背負ったのはユハ。俺には世孫と呼ばれる資格はない」と答えるサン。すでに、次の王に就くべきは弟のユハ、と心に決めていたに違いない。これぞ男の美学だ。

宮廷に潜入し、処刑寸前のユハを救い出したサン。シヨルはチャン判官を倒した。そしてついに、父の遺品である刀を手に、王との対決に挑む。王はサンがイ・ソルだと知り、最期はサンの刀を自らの体に突き立てて絶命する。叔父である王に父母を殺されたサン。長く背負った使命が果たされた瞬間だ。

たびたび描かれる迫真のアクションシーン。サンもシヨルも、最初にくらべて武闘の腕を格段に上げているのがわかる。しかも、激しさの中にも、刀さばきや立ち居振る舞いの美しさが際立つ。カメラワークとの呼吸も合って見ごたえ十分だ。

サンを演じたリョウンのアップになった手に痛々しい傷を見つけたとき、どれほど厳しい修練を積んだのかを知った。シヨル役のカン・フンはもともと左利きで、右手で刀を使いこなす訓練を繰り返したという。努力は人を裏切らない。

王が世を去り、宮廷に呼ばれたサンはユハに「俺が王を倒そうとしていたとき、お前は民と未来を描いていた。俺もお前が作った未来で生きてみたい」と笑顔で語りかける。大妃の考えも「ギョムが(イ・ソルとして)王座に就きなさい」だった。

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