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コミュニケーションのプロが教える【会話術】シーン別「感じがいい」「また会いたい」と思われる会話のヒント

【誘いたいとき】の会話のヒント

相手の負担にならず、断る余地を残す誘い方を

もう少しおしゃべりしたいというとき、イベントなどに誘いたいとき、上手に誘うには?

「このあとお茶でもというときは、『よかったら』と、さりげない感じで誘うといいですね。『30分くらい』のように具体的な時間を入れるのもポイントです。短い時間ならOK、ということもあるので。

イベントなどに誘うときは『断ってもらっていいのよ』と先に言うと、相手の負担になりません」

誘いたいときに使えるフレーズ

「よかったら、このあと30分くらいお茶しませんか?」

「近くに素敵なカフェがあるので、よかったら寄っていきませんか」

「好みがあるから断ってくれていいんだけど、お知らせだけさせてね」

「いつか一緒に行けたら楽しそうですね」

誘うときに「よかったら」は便利な言葉。年上の人であれば「よろしければ」に。イベントなども「ちょっとお知らせ」などと、ついでの感じで誘うと相手の負担にならない。「いつか一緒に」と言えば、相手の反応を見ることができる。

次につながる、好かれる【断り方】のルール

断るときは「お誘いありがとう。でも残念! 動かせない予定があるので、また次に」と、お礼、断る理由、次につなげる言葉の順で。

行けない可能性が80%以上であれば、その場で断るのが礼儀。なんとかなりそうなときは「明日までに確認して連絡しますね」などと、短く期限を切って必ず返事を。

「行きたい」とだけ言って保留にするのは、相手に迷惑をかけるのでNG。

【そろそろ帰りたいとき】の会話のヒント

自分が話をしたあとに、帰りたい旨を切り出す

話が盛り上がっていると、なかなか切り出すのが難しいが……。

「『お時間大丈夫ですか?』と尋ねたり、『予定が入ってしまったので』と理由を言って切り出したりする方法もあります。帰るきっかけの言葉は、自分が話したあとにするのも大事です。人が話し終わったあとだと、終わるのを待っていたように感じてしまうかもしれませんから」

化粧室に立ち、戻ってきたときに切り出すのも自然な感じに。

そろそろ帰りたいときに使えるフレーズ

「次はまた来月お会いできますね」

「お時間大丈夫ですか」

「名残り惜しいですが、そろそろ……」

「お時間大丈夫ですか?」には、「まだゆっくりできますか」ではなく、「そろそろ帰りましょうか」という意味も。「まだ大丈夫」と答えて、相手をがっかりさせないように。

【別れぎわのひと言】のヒント

楽しかった気持ちを優しい口調で伝えて

「別れぎわには、『楽しくて時間を忘れました』『次回も楽しみです』など、楽しかった、また会いたい、という気持ちを伝えるひと言を。笑顔と優しい口調で伝えれば、相手も『また会いたいな』と思ってくれます」

介護中の人や悩みを抱えている人には「いつでも声をかけてね」「私でよければ話を聞かせてね」といった思いやりのひと言を。話を聞いてくれた人には「あなたに話せてよかった」と感謝を。

別れぎわのひと言として使えるフレーズ

「今日は時間があっという間でした」

「あなたと話せてよかった。元気が出たわ」

「次に会うときまで、お互い元気でいようね」

「またこの続きを話しましょう」

「また素敵なお店を探しておくね」

別れぎわのひと言は印象に残るので、相手の気持ちが明るくなるような言葉を。「次は3カ月後に」「今度は〇〇(お店など)で」など、具体的なひと言も次の楽しみにつながる。


※この記事は「ゆうゆう」2021年8月号増刊(主婦の友社)の記事を、WEB用に再編集したものです。

※2023年6月20日に配信した記事を再編集しています。

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監修者

コミュニケーション・ インストラクター

杉山美奈子

すぎやま・みなこ●コミュニケーション・ インストラクター、キャリアカウンセラー。文筆業の他、大学などで話し方や聞き方など、コミュニケーション法を教える仕事も。ベストセラーの『暮らしの絵本 話し方のマナーとコツ』(学研プラス) をはじめ、気持ちの伝え方に関する著書・監修書多数。

すぎやま・みなこ●コミュニケーション・ インストラクター、キャリアカウンセラー。文筆業の他、大学などで話し方や聞き方など、コミュニケーション法を教える仕事も。ベストセラーの『暮らしの絵本 話し方のマナーとコツ』(学研プラス) をはじめ、気持ちの伝え方に関する著書・監修書多数。

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