【ガーデニング】一年中花が咲く庭は【多年草】選びから。初心者でも育てやすい多年草7選
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光武俊子
一年草と多年草の違いを知っていますか? お値段も違うことに気づいていましたか? この違いを知っていると、一年中花の絶えない庭づくりができて、手間もグンと楽になります。多年草を育てて花の絶えない暮らしを楽しみましょう。
人気の宿根草は復活がドラマチック
植物は大きく木(木本)と草(草本)に分けられます。木は草より長く生きて、茎が年々太くなっていきます。草はタネから発芽して咲き、タネをつけると枯れてしまうタイプが一年草。何年か生きて毎年花を咲かせるタイプを多年草といいます。
一年草
秋~春に咲くパンジー&ビオラ、初夏に咲くルピナスやヤグルマギク、夏に咲くアサガオやヒマワリ、初夏~秋に咲くペチュニアやトレニアなど
多年草
春に咲くイベリス、初夏に咲くアイリス、夏に咲くエキナセア、秋に咲くキク、早春に咲くクリスマスローズ、春~秋に何度も咲くゼラニウムなど
一年草は多年草より長期間咲くものが多いですが、一年しか栽培できないことなどから、ポット苗の価格は多年草よりお手頃です。
ところが、毎年楽しめると思って少し高くても購入した多年草が、冬や夏に枯れてしまったことがありませんか?
それらは冬の寒さや夏の暑さで地上部を枯らしても、地下の根だけは生きて次の季節に復活する多年草の「宿根草」かもしれません。だからは地上部が消えてもすぐに捨てないで!
鉢植えなら、カラカラにしない程度の水やりを続けましょう。
宿根草
シャクヤク、スイセンやクロッカスなどの球根植物、イカリソウやニリンソウなどの山野草系、ゲラニウム、ペンステモン、キキョウ、ギボウシなど
一度は地上部が消えても、また芽を繰り出す宿根草の姿はドラマチックで感動的です。「今年もまた会えた、生きていてくれた」という喜びが大きいので、宿根草は植物学の正式な名称ではないのに、近年は多年草全体を呼ぶこともふえています(少しやっかい)。

一年草のパンジー

宿根草のスイセン
初心者でも育てやすい魅力の多年草7選
多くの多年草があるなかで、花がよく咲き、手間がかかりにくく、初心者でも育てがいのある種類を紹介します。
早春に存在感を発揮する【クリスマスローズ】
名前にクリスマスとありますが、開花は早春の2月ごろ。この時期に目立つ白の大きな花を咲かせる原種ニゲルの系統や、ドレスのような八重咲きの園芸品種など、多彩な花色と花形があります。鉢植えでは根が鉢詰まりしないよう、2年ごとに植え替えましょう。

愛らしい花がつぎつぎに咲く【アネモネ】
春に赤やピンクや紫色など、愛らしい花がつぎつぎに咲く球根植物です。球根は秋に植えつけますが、春先に芽だし球根のポット苗も出回るので便利。小さな球根からいくつも花が咲き、植えっぱなしで毎年よく咲きます。日本の山野に咲くイチリンソウの仲間です。

個性的な花姿ときれいな葉【オダマキ】
日本に自生するミヤマオダマキやフウリンオダマキ、黒に近い紫など花色豊富なセイヨウオダマキなどがあります。花茎から個性的な花を吊り下がり、4月から初夏まで開花。花の終わった後も美しい葉がよく茂り、庭のアクセントに。暖地では冬も地上部が残ります。

1年になんども花が楽しめる【ゼラニウム】
ヨーロッパでウィンドウボックスを飾る花として人気です。花は春~秋に繰り返し何度も咲き、水やりは間隔をあける乾かし気味でよいため、手間がかかりません。蚊よけのハーブとして知られるセンテッドゼラニウムもあり、多肉質の茎は切り戻して草姿を整えます。
