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和田秀樹さんが「60代からは見た目が10割」という理由は? イメチェンは何歳からでも遅くない!

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和田秀樹

イメージチェンジは何歳からでも遅くない

年齢よりも老けたほうがかっこよいという人の参考になるのが、いわゆる「老け役者」たちです。

男性なら笠智衆、女性なら北林谷榮のような俳優です。小津安二郎監督の名作の1つである『東京物語』(53年)のときの笠智衆の実年齢は49歳。その年齢で、約5歳下の山村聰らの父親、約15歳も年上の東山千栄子と夫婦を演じたのです。これほど老け役が似合った俳優はなかなかいません。

昔は加藤嘉や大滝秀治など、老け役の名優がたくさんいたのですが、今の俳優はみんな若づくりを目指すのか、いい感じのお爺さんやお婆さんを演じる役者が、ほとんどいなくなってしまったように思います。

逆に言えば、今の時代は何歳からイメージチェンジしても、ぜんぜんおかしくないとも言えるのです。

75歳でボトックス治療を受けてシワがほとんどなくなりましたとか、80歳で植毛を始めてイメージチェンジしましたとか、いろんな若返りの手段があると思いますが、それを始めるのは何歳になっても遅すぎるということはありません。まわりから揶揄されようが、陰口をたたかれようが、自分がそれで満足できるなら始めたほうがよいのです。人の意見は気にする必要はありません。

ルックスというのは、その人のアイデンティティの1つなのですから、自分はどういうかっこうが似合うのかを探すのは大切なことです。

その探した結論が、自分にとって肯定的なものになるのならそれでよいのです。若く見られたい人が多数派ではあると思いますが、別にみんなが無理に若返らないといけないわけでもありません。

人が生きている以上、ルックスに自信を持つべきだと思います。そこにトライすることによって、風格や貫禄というと年寄りくさい言い方ですが、その人らしさが身についていくのだと思います。

そのために顔を少しいじったり、カツラをかぶったりすると、何か悪いことをしているかのように言われるわけですが、余計なお世話。それこそ「見た目の壁」というものでしょう。理不尽な壁はさっさと乗り越えてしまいましょう。

もっとも重要なのは、鏡を見たときの顔に、自分が満足できるかということです。壁を乗り越えられずに迷っているなら、トライしてほしいと思います。

※この記事は「60代からの見た目の壁」和田秀樹著(エクスナレッジ)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

60代からの見た目の壁

和田秀樹著
エクスナレッジ刊

60代は「見た目老化の分かれ道」
60代なのに40代に見られる人と、80代に見られる人の違いはどこか?

●60代からは「見た目が10割」
・見た目は寿命の長さにも影響する
・粗食は見た目年齢を上げ、健康も損なう
・65歳過ぎたら「健康至上主義」と決別せよ
・知性こそ見た目を引き立てる妙薬

どうせあと数十年しか生きられないのだから、おしゃれして、お化粧して、人生をいっぱい楽しまないと損! その意欲こそが、見た目年齢の壁を打ち破る秘訣なのです。


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