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60才にして人生初のひとり暮らし。「なんでもない日常に喜びを見出せるようになった今の自分が誇らしい」Mimiさん【2023年暮らし部門人気記事TOP5】

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マチュアリスト編集部

マチュアリストの2023年「暮らし部門」の人気記事をご紹介します。
※記事の初出は2023年8月。内容は取材時の状況です。
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小さくて自由な暮らしを楽しんでいる女性に、今、注目が集まっています。自身の価値観を大切にして、心地よい毎日を送っている方たちを紹介する『60代からの小さくて自由な暮らし』(主婦の友社)から、60才にして人生初のひとり暮らしを始めたMimi さんの元気の秘訣を2回にわたって掲載します。

60才にして人生初のひとり暮らし。「なんでもない日常に喜びを見出せるようになった今の自分が誇らしい」Mimiさん【2023年暮らし部門人気記事TOP5】

この日の服はパンツ、ベストともに「ユニクロ」。「パンツはルームウェアとして販売されていますが、ワンマイルウェアとしても使え、着心地も楽ちんです」

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profile
Mimiさん
高知県在住。63 才。郊外のマンションに猫と暮らす。61 才のときにユーチューブチャンネル「Mimi’s life」を開設。「60 代ひとり暮らし」をベースとした衣食住のアイデアを発信中。著書に『60 代ひとり暮らし 明るく楽しく生きる術。』(主婦と生活社)がある。

日だまりに置いたカウチソファに腰かけて、ゆっくり読書。Mimi さんが、そんな自分時間を気兼ねなく持てるようになったのは60才を過ぎてから。

「私が50才を過ぎたころから一緒に暮らしていた母が体調を崩すようになり、ここ10年ほどは介護と仕事の両立で必死でした。看病で寝られないまま出勤というような日が続くと心身ともに追い込まれ、不甲斐なくも母にきつく当たってしまったりして。そんなときに母が『年をとったら、どんな言葉にも腹が立たん』と言っていたのですが、自分が60才を過ぎて、少しその心境がわかるようになりました。

若いころの多感さは影を潜め、自分がどんどん鈍感になっていく。それは寂しいことのように思えますが、人は自然と怒りや悲しみといったマイナスの感情にも鈍くなっていけるのかもしれません。〝ひとりでも大丈夫〟なように。それに40代くらいまでは、仕事も私生活も〝もっともっと〟と常に坂道を上っているような感覚でしたが、60代になり〝ありのままの自分〟を受け入れられるようになったのも大きな変化。やっと、もうそんなにがんばらなくてもいいよと自分をいたわってあげられるようになりました。これ以上〝何か〟を求めなくてもいいじゃないって」

何かがないと幸せになれないのではなく、平穏こそが幸せ。それはつまり、年を重ねるほど日常にたくさん喜びを見つけられるようになるということ。Mimiさんにとって〝好きな服を着る〟ということは、その喜びのひとつ。

「60代になるとやりたかったことをやろうと考える人は多いと思いますが、私はまず、ふだん着から。世間体は気にせず好きなものを着る! この境地に至れるのも、この年齢ならではの特権ですから。それにそんな小さなことから日々の活力って湧いてくると思うんです。自分のためのおしゃれ、楽しいですよ」

日がな一日マイペースに過ごす猫の茶太郎はある意味、暮らしのお手本!

愛読しているのは未来予測の本。「近い未来はこんな世界になるのかと思うとワクワクします」

おしゃれ

少しくらい気分が冴えなくても好きな服に袖を通すと自然と気分が上がります。
〝おしゃれをする〟という行為自体に気持ちを元気にしてくれる力があるのだと思います。

服に年齢制限はなし。自由におしゃれを楽しもう

パンツとシャツは「ユニクロ」、セーターは「GU」のプチプラコーデ。「年を重ねるほどいいものを身につけなさい」と言われたりもしますが、個人的には、値段は気にせず、好きなものを背すじを伸ばして堂々と着たいと思っています。かつては「若い子向けなのかな?」と思っていた「ユニクロ」や「GU」のお店ものぞいてみたら、着てみたい服がたくさん!

アクセサリーはつけ心地が楽ちんなブローチに

コンプレックスが気になり、おしゃれが楽しめないという声をよく聞きます。私も高身長のため、かわいいアイテムが似合わない気がして避けていました。でも、この年になり気にしないことにしました。そのひとつがブローチ。ブローチは服につけるので、体の負担にならないのがいいところ。視線をひきつけてくれるので「今日は顔色が冴えないなぁ」なんていうときにもおすすめです。

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