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【ガーデニング】夏こそ日陰が大好きな花8選。華やか&涼やかに咲かせる

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光武俊子

庭やベランダがあっても「日陰では何も咲かない」とあきらめていませんか? じつは、日陰でも意外なほど多彩な花が楽しめます。これから厳しい暑さに向かう時期、日陰はむしろ涼しくて植物も人もホッとできる場所です。日陰を好む花で華やか、涼やかに彩りましょう。

自宅の日陰はどんなタイプか、知るところから始めよう!

日陰にもいくつかタイプがあるのをご存じですか? 

A)暗い日陰:家屋の北側などで直射日光がまったく差さず、間接光もない場所。
→栽培できる植物は限られますが、カラーリーフなどでしっとりした風情に。

B)明るい日陰:直射光は差さないけれど、木漏れ日や壁の反射光などの間接光が当たる。または、周囲が開けていて明るい場所。
→花つきは少なめでも品種を選べばバラも栽培できます。

C)半日陰:太陽の位置によって、1日2~3時間は直射光が差す。
→果樹や果菜を実らせるのは難しくても、たいがいの草花は栽培できます。

さて、自宅の日陰はどのタイプかわかりましたか。

隣に高い建物が建って庭が日陰になってしまったと思ったら、建物の壁に日光が反射して明るい日陰になり、夏は日なたの庭よりむしろ快適にガーデニングを楽しんでいるという例もあります。夏の強光線が苦手な植物も多いので、日陰気味を好む草花を生かしましょう。

ギボウシやシダなど、色や形の異なるリーフで彩る「暗い日陰」

華やかに涼やかに日陰を彩る草花8選

初夏から晩秋まで次々に咲き続ける【インパチエンス】

草丈:20~40㎝
開花期:5~11月

ピンクやオレンジ色、白色の一重咲きや、大株に育つ園芸品種の‘サンパチエンス’は晩秋まで咲き続けるので人気です。幾重もの花びらがロマンティックなバラ咲きは、日陰では花数が少なめになります。冬越しには10℃以上が必要な多年草なので、一年草扱いとします。

スペード型の斑入り葉が日陰を明るくする【ブルンネラ】

草丈:30~50㎝
開花期:4~6月

丸みのあるスペード形の葉群に、青色の小花が散り咲いて愛らしいものです。葉は緑一色の原種のほか、黄緑の斑入り種やシルバーに緑の葉脈が浮かび上がる園芸品種 ‘ジャックフロスト’なども。カラーリーフとしても美しく、日陰を明るくする存在。冬は落葉する多年草。

‘ジャックフロスト’

林の縁に浮かび上がる釣り鐘型の花【ホタルブクロ(カンパニュラ・プンクタータ)】

草丈:20~100㎝
開花期:5~7月

日本をふくむ東アジアの草原や林のふちに自生するカンパニュラです。釣り鐘型の花をいくつも咲かせる姿は目立ち、薄暗い林をバックに浮かび上がります。山野草として鉢植えにするとコンパクトに育ち、洋風の庭にも似合います。寒さに強い多年草ですが、冬は落葉。

つぶつぶ&ふわふわと初夏を彩る【キョウカノコ(フィリペンデュラ・パープレア)】

草丈:60~100cm
開花期:6~7月

古くから栽培されてきた多年草。密集した小さなつぶつぶの蕾が開くとふわふわの花が霞のように広がります。モミジのようなきれいな葉は、真夏の強光線で葉焼けすることがあるため、西日が当たる場所は避け、涼しい日陰で育てましょう。冬は落葉します。

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