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名書店員に聞く【おすすめの本】3選。感動を呼ぶ実話小説、大人が読みたい絵本など

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ゆうゆう編集部

川上さんおすすめ【徳島ゆかりの本】BEST3

1位 『奇跡の村 木頭と柚子と命の物語』

麻井みよこ/著 臼木 弘/監修
KADOKAWA 1980円

感動の実話を小説化。昭和35年、山深き村に赴任した青年農業技師は最盛期であった林業の展望を憂い、新たな産業として当時は困難であった柚子栽培に着手する。

「風景、人物が緻密に描かれ、五感に訴えかけてきます。純朴に、懸命に暮らす人々が愛おしく、自分の生き方について考えさせられました」

2位 『モテ薬』

旺季志ずか/著
小学館 1815円

徳島県出身の脚本家が書き下ろした、愛と欲望渦巻く科学サスペンス。

始まりは美人研究者による新物質発見の記者会見。次々に明らかになる論文不正、そしてついに迎える最悪の事態……。

「エンターテインメント性の強いサスペンスですが、研究者世界のいびつさをうまく描いています。驚きのラストも注目」

3位 『夏がきた』

羽尻利門/作 
あすなろ書房 1650円

徳島の豊かな自然、まぶしい夏の一日を鮮やかに切りとった、躍動感あふれる絵本。

「県在住の作者が描く具体的で愛情あふれる絵は、大人の方にこそぜひ読んでほしい! 時間も距離も超えて『あなたの夏』が訪れるはずです。美しい表紙には『な・つ・が・き・た』の文字が隠れています。ぜひ探してみてください」

※この記事は「ゆうゆう」2021年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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