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名書店員に聞く【おすすめの本】3選。毎日の献立のヒントにもなるエッセイ&コミックエッセイ

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ゆうゆう編集部

他では見つけられなかった本、 目新しい本がここにはある!

明治12年創業の老舗書店「吉見書店」。竜南店はJR静岡駅から車で10分ほどのところにある郊外店だ。

店長の栁下博幸さんはこの道30年以上のベテラン書店員。地元、神奈川の書店で店長などを歴任したのち、2020年10月から当店に。今も神奈川に自宅があり、月に一度、自宅に戻るという生活を送っている。

「この店なら思い描いたことができると思い、奥さんに無理を言って、単身赴任で来ました」

もともと文芸書が弱いお店だったというが、栁下さんが店長になってから、文芸書や文庫を買う若いお客さんが増えたそう。

「作家さんのコーナーを作ったり、以前の書店で好評だったPOPをこちらでも使ってみたり。本だけでなく、レアな雑貨を仕入れて置いてみるなど、面白いことをやったらお客さまも喜んでくださるかなと思い、ちょっとだけ冒険しています」

ツイッターの発信も盛んで、お店で売れている本や、栁下さんおすすめの本の紹介も面白い。

「近隣の書店さんは結構大きくて、広さも在庫量もかないません。でも、そこで見つけられない本、面白そうな本、目新しい本を置き、ツイッターで告知する。そうやって拡散することで、お客さまにお店に足を運んでいただけるようにもなりました。ツイッターのフォロワーも最初は100人くらいでしたが、今では1000人を超えたんです」

自身のことを「活字中毒」だと言う栁下さん。月20冊ほどは書籍を読むという中で、今回、「おいしい本」をテーマに選んだ理由は?

「献立を考えるのって本当に大変ですよね。約20年ぶりに一人暮らしをし、つくづくと実感しています。今回紹介する3冊は、毎日の献立作りのヒントになりますよ!」

オリジナルのPOPが楽しい

2021年本屋大賞に選ばれた作品を集めたコーナー。1位の『52ヘルツのクジラたち』(町田その子/中央公論新社)をお祝いするべく、クジラのオブジェなどを絡めたPOPを作成。

お店の歴史をギャラリー風に展示

吉見書店の歴史を物語る数々の写真を、額に入れるなどして、お店の通路にギャラリー風に展示。お客さんからも好評だという。

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