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「天国の階段」を久々に一気見!次のバス停まで全力疾走のクォン・サンウに引き込まれる1~8話【韓国ドラマ】

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marumi

「天国の階段」は、2003年〜2004年に韓国SBSで放送されアジア圏で大ブレークしたテレビドラマ。チェ・ジウと一緒に涙を流したマチュア世代の方も多いことでしょう。日本版で全22話という長丁場のラブストーリーを久しぶりに一気見した感動を3回に分けてお届けします。この記事は1〜8話のレビューです。
※ネタバレにご注意ください。

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『冬のソナタ』で初めて韓国ドラマの魅力に触れ、続いてチェ・ジウがヒロインと知って2004年に見た『天国の階段』。韓国では最高視聴率45.3%をマークしたという。永遠の愛を迷いなくベタに描く、韓ドラ王道のラブストーリーだ。

「壮絶ないじめ」「交通事故」「記憶喪失」「禁断の愛」「すれ違い」「失明」「不治の病」……。韓ドラはこれでなくちゃ!の“お約束”が愛し合う2人に次から次へと襲い掛かる。放送当時、続きが気になって1週間が待ち遠しく、家事も仕事もひとまず横に置いて、土曜日の夕方はテレビの前にスタンバイした。

エンディングに向かうにつれ、ワイパーがほしくなるほど涙腺崩壊する自分に呆然、家族は唖然。いま観ても、一途に一人に捧げる愛、自己犠牲をいとわぬ愛さえあることに魂はガツンと揺さぶられ、カタルシスを感じる。一方、「あれっ?」と笑いを誘うツッコミどころを新発見できるのも、一気見の醍醐味だ。

建築学教授の娘・チョンソ(チェ・ジウ/子役パク・シネ)とグローバルグループ御曹司のソンジュ(クォン・サンウ/子役パク・ソンヒョン)は幼馴染み。それぞれひとり親だったが、裕福な親たちに見守られ、恋する気持ちを育みながら幸せに過ごしていた。この2人が、天国の階段を歩んでいく“主役”だ。

ところが、チョンソの父・ハン教授(ハ・ジョエン)が、女優のミラ(イ・フィヒャン)と再婚して、状況は一変。物語は残酷で悲劇的な泥沼へとはまり込んでいく。

ミラの連れ子のユリ(キム・テヒ/子役パク・チミ)は、同い年のチョンソに嫉妬の炎を燃やしていじめ倒す。ユリの兄テファ(シン・ヒョンジュン/子役イ・ワン)は心優しい義理の妹チョンソへの抑えきれない恋心に苛まれる。欲望むき出しの“敵役”がミラとユリ母娘、見守る愛を貫く“協力者”がテファだ。

そんな中、海外留学から一時帰国した恋人・ソンジュに会いに向かうチョンソを阻止し、御曹司・ソンジュを射止めたいユリは、猛スピードの車でチョンソをはね、別人の死体とすり替え工作する。DNA鑑定が使える時代にあまりに強引な展開だが、これも韓ドラならでは。瀕死の重傷を負い、記憶喪失になったチョンソはテファに匿われる。5年後、チョンソはチスという名で、デザイナーとして市場の小さな洋品店を営んでいた。

一方、留学を終え、財閥グループの社長に就任したソンジュは、亡くなったチョンソへの思いを断ち切れず、瓜二つの面影を持つチスを見かけ、追いかける。まるでストーカーのように……。

1話~8話で主要登場人物のキャラクターと役割がくっきり明確になり、この先に待ち構えるジェットコースター展開に身を委ねる準備が完了する仕掛けは、シンプルだけれど見事だ。

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