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【ガーデニング】秋の風情を感じさせる多年草8選。1鉢あるだけで癒される

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光武俊子

長く厳しい夏が過ぎ、やっと庭やベランダでガーデニングが楽しめます! 今年の秋はちょっと地味でも、風情を感じさせる花で癒されませんか。古くから日本の庭で親しまれてきた丈夫な多年草。1鉢あるだけで秋の気分が味わえます。

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【ガーデニング】毎年咲いてくれる多年草サルビアで秋の庭を彩る

日本の気候に合っているから育てやすい

いまや日本ほど、世界中の植物が集まっている国はほかにないといわれます。スイスの高山に自生するエーデルワイスでも、熱帯のビカクシダ(コウモリラン)でも入手可能。

こうした植物は日本と大きく異なる環境に分布しているため、適した栽培環境を整える必要があり、栽培はちょっと難しくなります。

その点、もともと日本生まれの植物や、秋の七草に数えられるように古くから親しまれてきた草花は、日本の気候に適しているので、育てやすく丈夫です。厳しい暑さや寒さで茎葉が枯れることがあっても、秋や春にはまた芽吹いて花を咲かせます。

厳しい夏のあとに何もしなくても毎年花を咲かせ、風情ある姿で癒してくれる多年草で秋の庭やベランダを楽しみましょう。

植えっぱなしで来秋も楽しめる! 丈夫な多年草8選

風船みたいな蕾からかわいらしい【キキョウ】

開花期:6~10月
草丈:20~100㎝

日本をふくむ東アジアの草原などに自生しますが、日本では絶滅危惧種です。秋の七草に数えられ、万葉集にもうたわれる風情ある花。ぷっくりふくらむ蕾からかわいらしく、花色は白やピンクもあります。冬は地上部が枯れますが、翌春に新芽を出します。

「野菊」といったら、この花!【ノコンギク】

開花期:7~11月
草丈:40~100㎝

いわゆる宿根アスターの仲間ですが、素朴な佇まいが‟日本の野菊“そのものです。ただ、コンギクやヨメナととても似ているため、花にフサフサの毛がついていることで見分けます。自生地は山際の乾いた場所なので、水やりは間隔をあけて。

万葉集に詠まれた秋の七草【オミナエシ】

開花期:6~10月
草丈:60~120㎝

細い茎を何本も立ち上げ、黄色の小花をまとめて咲かせます。山上憶良が万葉集に詠んだことで知られる楚々とした花。花が終わっても色が残って、長く楽しめます。鉢植えでも数株まとめて植えると映えるでしょう。冬は地上部が枯れます。

ユニークな花がツウ好み【ホトトギス】

開花期:8~10月
草丈:30~80㎝

おもに太平洋側の崖や岩場に自生。紫色の斑点がある複雑な形の花を咲かせます。花が咲くころには葉先が傷みやすいのが難点ですが、独特の魅力があります。直射日光が当たらなくても明るい日陰で、空中湿度を保って葉を傷めないように。

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