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【会話力の磨き方】ラジオDJ・秀島史香さん「会話を楽しくする5つのアイディア」とは?[前編]

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ゆうゆう編集部

会話を交わす直前に笑顔で好印象を与える

人見知りは克服した秀島さんだが、DJになってからも緊張するのは変わらなかった。噛んだり、何を言うか忘れたり、見当違いの質問をしたり……たくさんの失敗を重ねたそう。「この仕事に向いていないのでは」と悩んだこともあったという。落ち込む日々の中、持ち前の(?)ネガティブ&記録気質でもって、失敗を一つずつ、メモしていった。

「その『失敗のダメ出しリスト』が長くなっていくうちに、ひょっとしたらこう考えればいいのでは、という小さな気づきがいくつも浮かび上がってきました。この気づきを拾い集め束ねてみたものを、ひと言であらわすとしたら、相手にとっていかに『いい空気をつくるか』だったんです」

いい空気をつくるためには、それなりの準備が必要だという。

「会話で大切なのは、まず笑顔だとよくいわれます。ラジオ局のブースからは、ガラス越しにゲストの方が入ってくるのが見えますが、その方がブースに入ってくる前からニコニコと笑顔を見せているときは、これからどんな楽しいトークが始まるのかなと、より期待も高まります。会話の前から笑顔で機嫌よく、というのは大事ですね」

挨拶を交わす前から、楽しい会話のための空気づくりは始まっているのだ。

「ただ、精いっぱいの笑顔をつくっているつもりでも、実際はそうなっていないことも。自分で意識しているほど顔の筋肉は動いていないものなんですね。せっかく笑顔をつくったつもりなのに中途半端では損。このくらいかな、と思う2倍ぐらいのにこやかさでいいと思います」

自分の笑顔を鏡でチェックしてみるのもおすすめ。

「鏡を見て口角を上げ、筋肉の動きを意識する。笑顔をつくるには、そこの筋肉を動かすようにすればいいんです。笑顔はコントロールできるもの、と思うと気がラクになります」

笑顔もトレーニング次第。日頃から鏡を見て口角を上げる練習をしておくと、優しい表情になれる。そして、会話を楽しむには話題のストックをつくっておくことも大事。

「人に聞いた話でもいいですし、自分で面白いと思ったことや、不思議だなと思ったことは調べておきましょう。暮らしの知恵みたいなワンポイント情報やお得情報などもいいですね。会話上手な人やいつも周りに人が集まってくる人は、そういうネタをたくさんもっています。そして相手の心をつかむには、プラスαを。たとえば、会話のきっかけとしてテッパンのお天気の話題も『今日はいいお天気ですね』だけですまさずに、『洗濯機、2回も回しちゃいました』のひと言を加える。さらに『洗濯といえば最近出たスプレー式の洗剤、便利ですよ』などとつけ加えれば、どんどん会話は広がっていきます」

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