私らしく生きる 50代からのマチュア世代に

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中道あんの「年金プラス10万円を稼ぐ仕組みを構築中」

マチュア世代は、まず投資に必要な「タネ銭」を作ろう! お金の使い方を見直すことが、まとまった資産を築く第一歩に

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中道あん

人生100年時代というなら、50代はまだ半ばですね。忙しい毎日を過ごしている50代のみなさんは、5年後、10年後が見えていますか? わかっていることは、のんびり隠居なんて夢物語ということ。それなら不安を抱えたままにしないで、何かできることをしたい! トップブロガー中道あんさんに教えてもらいました。

子供にいくらお金をかけても惜しいとは思いませでした。それを、言い訳にするつもりはないのですが、幼少期から大学卒業までの子ども3人の教育費を払ったあとに残っているお金はさほどありませんでした。

「お金」についてじっくり向き合う姿勢

ただ、私の場合よかったことは、45歳で会社員となり、夫婦関係の悪化から「お金」について考え始め、「お金」と向き合った時期があったことです。

夫がいて一生安泰だと思っていたのに、これからは自分でなんとかしなくてはならないと思った時に何をしたのかというと、まず現状把握をしました。

「いったいいくらあれば暮らしていけるのか」ということを明確にすること。
今は子どもを養育するのにお金が必要ですが、いつかはひとりになります。そのときにいったいいくらあれば暮らせるのかを何度も考えて、紙に書き出してじっくりと眺めます。人それぞれ、必要な金額は違うでしょうが、可視化することで最低限これだけあればやっていけるという金額も明確になります。

上をみたらキリがない、下をみても同様ですが、私が着目したのは新卒の初任給。若者がそれでやっていけるなら自分にもできると考えたからです。

若い頃は、大飯ぐらいで、一度に食べる量も多く、食費もかかっていました。ブランド物も大好きで、物欲もそれなりにありました。でも年齢を重ねていくうちに、そんなに食べられなくなり、物欲も消えつつあります。「お金」を使わずとも幸せを感じられるので、無ければないなりに、人生を楽しめそうです。老後は今ほどお金が必要じゃないこともわかってくるでしょう。

その中で、絶対に譲れない「お金の使いみち」をはいっきりさせることで、必要な生活費を試算できるはずです。

どうしよう…ではなく、どうしたらいい?という思考クセをつける

45歳で就職したといっても小さな会社です。お給料もきつい仕事の割には新卒以下。このままでは「定年までは働けない」ことは明らかでした。なので友人のコネを頼りに転職のチャンスをずっと狙っていました。1年半後、夢が叶い転職に成功しました。これでやっと生活基盤が整いました。そこで夫に別居を切り出したのです。

生きていれば、不安なことはいくらでもあります。でも「どうしよう」と考えるだけでは前に進めません。それを「どうしたら」と考えれば、解決のアイディアの一つや二つ浮かんでくるもです。まず小さくてもいいので、お金を残すための努力を始めることが大事です。

投資には「タネ銭」が必要

私のところに相談に来る人の中には、定年が射程圏内に入っているのに、老後について何も考えず、預金もあまりないという人が少なくありません。そして、40代の頃には感じなかった体力の低下。このままで、この先ずっと働き続ける自信を持てないから、何か副業を始めたいという内容です。

副業といっても「自分の時間を切り売り」して稼ぐには、体力的に厳しいでしょう。これまで自分がやってきたことの中で「キャッシュポイント」を探すことをおススメしています。株式や不動産の投資には「タネ銭」と呼ばれる資金が必要です。副業であっても「事業投資」のタネ銭が必要です。だから、誰かのために使う予定のあるお金ではなく、投資のために使う「お金」を貯める必要があります。

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