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引きこもり状態の息子を、社会に一歩踏み出させるには? 坂東眞理子さんのすっきり人生相談

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ゆうゆう編集部

仕事、健康、人間関係、親の介護、老後のお金……50代からの人生には不安や迷いがいっぱい。そんな私たちに「ウィメン・ビー・アンビシャス。自分で自分の人生に責任と覚悟をもって生きていこう」とエールを送ってくれる坂東眞理子さんが、皆さんのお悩みを解決します。

©️廣江雅美

プロフィール
坂東眞理子
ばんどう・まりこ●1946年富山県生まれ。東京大学卒業後、総理府(現内閣府)入省。埼玉県副知事、オーストラリア・ブリスベン総領事、内閣府初代男女共同参画局長などを務め、退官。現在、昭和女子大学総長。『女性の品格』『70歳のたしなみ』『幸せな人生のつくり方』など著書多数。

相談 ①
子どもを大学に行かせたけれど……

コロナ禍でオンライン授業を2年も経験した息子は、卒業しても社会に出たがらず、引きこもり状態になりました。社会に一歩踏み出す機会ももてず、この先どうしたいのかもわかりません。就職の話をするとイライラする息子に親が口出しできるのはどこまででしょうか? 何かいい方法を知りたいです。(54歳・正社員)

就職をせかさず、進学する、手に職をつけるなど、いくつかの道を提案してみては

逃げずに子と向き合って

日本の大学では、勉強するだけでなく、友人と触れ合ったりクラブ活動をしたり、いろいろな社会的経験を積むことも大学教育のひとつの重要な機能と考えられています。

ところがコロナ禍で勉強以外の対面活動ができなくなり、本来なら培われたであろう社会性や、インフォーマルな(=教科書には書かれていないような)知恵を身につける機会が激減してしまいました。息子さんも大変だったことと思います。

とはいえ、過ぎた時間を取り戻すことはできませんから、今後の身の振り方を考えなければいけませんね。引きこもり状態ということは、就活がうまくいかなかったのでしょうか。その場合は大学院進学という方法があります。就職までの時間を稼げるうえ、コロナ禍での大学生活ではできなかった活動をすることができます。

大学院以外では、職業訓練校という選択肢もあります。安価で学べ、手に職をつけることができる。一歩踏み出すきっかけとして、息子さんに提案してみてはいかがでしょうか。

どんな選択をするにせよ、親は口出ししていいんです。子どもに遠慮して強く言えない自分を「優しい母」と思っているかもしれませんが、言うべきことを言えないのは優しさではなく無責任。逃げてはいけません。

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