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【60歳からの住み替え】の悩みに不動産のプロ・畑中学さんが回答!

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ゆうゆう編集部

失敗すると金銭的ダメージが大きい住み替え。とはいえ、いろいろと悩みすぎて、高齢になるまで実行できないというのは考えものです。住み替えにまつわる悩みに、不動産のプロ・畑中学さんが回答してくださいました。

【60歳からの住み替え】の悩みに不動産のプロ・畑中学さんが回答!

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お話を伺ったのは
畑中 学さん
はたなか・おさむ●武蔵野不動産相談室株式会社代表。不動産コンサルタント。宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスターなどの資格をもち、年間約300件の不動産売買の相談に応じている。常に顧客のメリットを優先し、問題解決に当たる姿勢が好評。

Q マンション暮らしは初めてです。気をつけることは?

A 事前に「修繕積立金」を 確認しましょう

マンションは、定期的に大規模な修繕工事を行います。費用をまかなうための修繕積立金は、新築では低く設定され、築年数を重ねるほど高くなるのが一般的。昨今、原材料費の高騰もあって、入居当初は数千円でも、数年で2万~3万円に上がったマンションもあります。

マンションを選ぶときは、修繕積立金の値上がりも想定してコストを見積もりましょう。戸建てのリフォーム代と同じ感覚で、修繕積立金の上昇分を貯蓄から取りおくのも賢い方法です。

Q 田舎の土地と家を相続済みです。そこへ住み替えるか悩んでいる場合、どうしたらいい?

A 近所の人に売るなどして早めに処分を

空き家のまま長期間放置すると、放火や不法投棄などの問題が生じがち。長期の放置で自治体に「迷惑な空き家」と認定されると、固定資産税が最大6倍になるペナルティも科されます。早急に売却しましょう。

不便な立地で売りづらい場合は、地元の不動産業者に「いい話があればすぐ検討します」と売却の意思を伝えておくのも手。実際、地域の掲示板に「譲ります」と掲出し、近所の人に登記費用と贈与税だけ支払ってもらい贈与した人も。タダで譲っても、維持費や固定資産税を払い続けるよりよいでしょう。

Q ガーデニングが趣味なので庭つきマンションに住みたい

A 庭があっても、ガーデニングはNGの場合も。引っ越し前に規約を調べて

マンションの1階で庭が広い部屋を選びましょう。マンション内での上り下りが少なく、家からすぐ外に出られ、セキュリティ面が安心な点でも高齢期の住まいに最適です。

ただマンションによっては、管理規約で「庭での園芸、家庭菜園は禁止」と決められている場合も。入居前に必ず確認してください。また庭が狭いと、一戸建てほど楽しめないことも。見学時に一度庭に立ってイメージしてみるといいですね。

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