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【ガーデニング】夏のバラのお手入れ。秋にバラをきれいに咲かせるための、夏剪定とは?【前編】

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吉原美奈子

夏の剪定の目的って何? 行う時期は?

バラを育てる上で欠かせないのが剪定の作業です。剪定とは枝を切ってよい株姿に整えることですが、四季咲きバラや秋に返り咲くバラにとっては、バラの2番目の最盛期である10月に美しく咲けるように調整してやる目的があります。

夏の終わりのバラは、ほとんどが人の背丈ほどにも伸びているはず。このまま放置して秋を迎えたら、花はてっぺんのほうに少しつくだけできれいな秋バラを楽しむことはできません。

バラにとって快適な気候の10月中旬~11月中旬ごろに満開になるように、日数を見計らって夏の剪定を行いましょう。一般にバラの新芽が伸びて秋に開花するには40~50日ほどの日数がかかります。早咲きの品種は35日ほど、遅咲きなら50日以上かかります。早咲き、普通、遅咲きなのか分からない場合は、45日前後と見積もっておけばいいでしょう。10月20日に咲かせたいなら、9月5日ごろに剪定するのが適当というわけです。

ラトビアの個人の庭に咲くバラ。四季咲きのバラは剪定をして秋もきれいに咲かせてやりましょう。

夏の剪定には気温の見極めも大切です。従来のバラ栽培では夏の剪定は8月下旬からスタートすると言われていましたが、近年は9月になっても暑い日が多いために早く芽が育ってしまい、まだ気温が高い9月や10月初めに花が咲いてしまうことが多くなりました。関東以南の暖地では9月初旬~15日まで、寒冷地では8月下旬~9月上旬が適期と覚えておきましょう。9月15日を過ぎると秋花が寒さに合って咲きにくいこともあるので、15日までには済ませておきたいものです。

パティオローズのようにも見える小ぶりなバラ。ペチュニアなどと混植して素敵なベンチ周りを演出しています。

剪定の目的と時期の決め方、ちょっと面倒ですが理解していただけたでしょうか?

月2回お届けしているバラの連載。次回は夏の剪定の具体的な方法についてお話します。

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