私らしく生きる 50代からのマチュア世代に

人気記事ランキング 連載・特集

自分に合う【ボランティア】の見つけ方は? 活動前に知っておきたい注意点や心得とは?

公開日

更新日

ゆうゆう編集部

マチュア世代がボランティアを始めるには?─募集情報の探し方から、自分に合う活動の見つけ方、そしてボランティアをする際の注意点や心得まで、活動する前に知っておきたい、「いろは」をお伝えします。

お話を伺ったのは
COCOCOLOR EARTH代表
吉田宏輝さん


よしだ・こうき●東京理科大学在学中の2019年、社会課題解決を軸にした就職・転職を支援するインタビューメディアCOCOCOLOR EARTHを立ち上げ運営。卒業後は(株)LIFULLに就職し、二足の草鞋を履く。著書に『日本一詳しいボランティアガイド』(電子書籍)。
COCOCOLOR EARTHの詳細はhttps://cococolor-earth.com/にて

まずは地元に根ざしたものがおすすめ

コロナ禍で、人と接触するボランティア活動は制限された。今年5月に国による行動制限がなくなり、徐々に活動を再開する団体も増えている。最新のボランティア事情について、吉田宏輝さんに伺った。

「コロナ禍では、パソコンやスマホなどの画面越しに行うオンライン・ボランティアが普及しました。最近は、たとえば子ども食堂やゴミ拾いなど、現場に出向いて人と接するボランティア活動も再開されていますが、説明会や面談はオンラインで行うという団体も。このように対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型が最近の傾向ですね」

ボランティアに参加する年齢層の幅も広がり、とりわけ、マチュア世代は関心が高いと言う。

「子育てを終えた40代、50代、会社を退職した60代の方から、ボランティアに関する問い合わせをいただくことが増えました。社会に出て活動したいという声もよく聞きます」

実際に、シニア世代がボランティアをすることで得られるメリットは大きい、と吉田さんは話す。

「一つは達成感や生きがいを感じられます。もう一つは幅広い世代の人と交流できます。高齢になるほど人との関わりが薄くなりがちですが、活動を通じてさまざまな人と出会うことで刺激を受けますし、ボランティアは適度に体を動かす機会にもなり、心身の健康維持にもつながります。何より、『こうなってほしい』と願う社会に、少しでも近づけられ、それに関われるのがボランティアのよさだと思います」

では、ボランティアを始めるには、どうやって情報を探せばいいのか?

「まずは、全国にある『ボランティアセンター』に足を運ぶのがおすすめです。社会福祉協議会やNPOなどが運営し、その地域のボランティア募集の情報が集まっており、ボランティアコーディネーターが相談に乗ってくれます。また、掲示板でボランティア募集の告知をしている市区役所や介護施設もあるので、のぞいてみるとよいでしょう。

広範囲の情報を得るには、ウェブサイトで検索する方法も。国内最大級のボランティア募集サイト『activo(アクティボ)』には全国の情報が掲載されています」

ボランティアには、環境保護、高齢者のサポート、子どもへの支援、動物保護、被災地への支援など多種多様な活動がある。

「自分が好きなこと、得意なことから見つけるのがおすすめです。たとえば主婦の方で料理が得意なら子ども食堂で調理をするとか。以前、保育士をやっていた人なら児童館で幼児の見守りをするとか。シニア世代のボランティア初心者は、まずは地元でやってみるのが、情報も得やすく、気軽に始めやすいと思います」

この記事の執筆者

PICK UP 編集部ピックアップ