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「オールイン」を久々に一気見!イナ(イ・ビョンホン)が命を賭けたラストにしびれる17〜24話【韓国ドラマ】

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marumi

岬に建てた家の花壇の手入れをするイナの耳に、聞き覚えのあるオルゴールの音色が響く。振り返ると、そこに立っていたのは、スヨンだった。「ひと部屋やるから一緒に住むか?」と聞くイナに、うなずくスヨン。遠く離れた2人の間を行き来したオルゴールが、ようやく2人いっしょの場所にたどり着いた。

このオルゴールは、幼いころのイナとスヨンの記憶をいまにつなぐ大切なアイテム。その音色に使われたのが、主題歌「初めて出逢った日のように」だ。実際に歌ったのは『冬のソナタ』(02年)のサンヒョク役で日本でもブレークしたパク・ヨンハ。2人が切ない思いを募らせるシーンでお約束のように流れて、目頭を熱くさせる。来日コンサートも開かれるほどの大ヒットを記録した。それにしても、ドラマに登場するオルゴールのくるくる回る天使の大きさからして、蓋は閉まらない、らしい。

社会の最底辺に生を受けたイナは、済州島のカジノ、ラスベガスのカジノ、そしてリゾート開発事業の経営者、と舞台を次々に変えながら、成功へのステップを歩んできた。でも、人生を賭けるべきものは、決して大きな成功ではないことに、体も心もたくさん傷ついて、ようやく気づいたのだ。

「俺たちは今まで、長い夢を見ていたんだ。目が覚めただけさ」。ラスベガスに戻っていく親友ユ・ジョング(ホ・ジュノ)に向かってイナがポツリとこぼした一言。男の友情と哀愁に満ちた言葉が沁みる。チョングは、人生の辛酸を知り尽くしたイケおじだった。

「運命には裏切られてきたが、今度の勝負は俺が勝つだろう。オールイン、俺はすべてを賭けてただ1人を愛している」——
ドラマのエンディングに流れる、イ・ビョンホンの静かな独白。ドラマチックで線が太い。けれど、繊細な心を持つキム・イナを演じられるのは、イ・ビョンホンしかいなかった、と心の底から拍手を送る。そして願わくば、続編が見てみたい。

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