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【後編】月12万円で生活するショコラさんの老前整理とは?家計管理方法とお金の使い道を聞きました

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ゆうゆう編集部

もう1つはお金の使い道にメリハリをつけること。たとえば食事。

「普段はごくごく質素です。職場に持っていくお弁当も自炊している夕食の残りを工夫して。お刺し身や牛肉など高い食材は買えません。でも節約に汲々とする生活では心がわびしくなってしまう。だから月に3~4回は娯楽費を使って外食。息子や友人とグルメ店に行ったり、海鮮丼やステーキなど普段は食べられないものを食べたり。毎日が質素だからこそ外食がすごく楽しみだし、節約生活のはげみになっています。『おいしい、楽しい』と大満足するので、外食費がもったいないとも思いません」

自分好みの住まいと上手なお金の使い方。さらに本は図書館で借りて読んだり、自転車で街散策をしたり、疲れたときは銭湯に行ったり、お金をかけずに日々を楽しんでいる。

「毎日が楽しい」と言うショコラさん。その笑顔から、小さくても豊かな暮らしぶりが伝わってくる。

調味料類は百均で購入。「メーカーの製品が小サイズになっているので安心だし、ひとりでも使い切れてムダもなし!」*奥のボトルのみ通常の1Lサイズ(参照用)。

納得・満足できるお金の使い方

「収入が減って買い物の方法が変わりました。お金は何も考えずにチョコチョコ使うのがいちばんもったいない。余計な買い物が増え、気づかぬうちにお金が消えてしまいます。だから、お皿1枚でもよ〜く考えて買うようになりましたね。特に嗜好品は“欲しいものリスト”をもとに購入。吟味すれば買い物の満足度が高くなります」

また、お金の使い方にメリハリをつけているのは食事だけではない。化粧品もしかり。肌に直接つける基礎化粧品やファンデーションは自分に合う安心の通販コスメで。ファンデの上につけるポイントメイク用品などは「品質にはこだわらない」と百均で。

基礎化粧品やファンデーションは通販コスメ。お粉やポイントメイク用品、ネイルなど は百均で。用途に応じた使い分け。

「倹約できるところはしっかり倹約し、使うべきところにはきちんと使う。使い方を工夫すれば節約はストレスになりません」

著書『58歳から日々を大切に小さく暮らす』(すばる舎)。老前整理としてのモノの処分法、お気に入りだけに囲まれた部屋、12万円のパート収入でのやりくり……。ショコラさんのお金をかけずに楽しむ暮らしが満載。

撮影/橋本 哲

※この記事は「ゆうゆう」2022年11月号増刊(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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