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名書店員に聞く【おすすめの本】3選。読み出したら止まらなくなる海外小説

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ゆうゆう編集部

水越さんおすすめ【読み出したら止まらなくなる海外小説】BEST3

1位 『82年生まれ、キム・ジヨン』

チョ・ナムジュ/著 
斎藤真理子/訳
ちくま文庫 748円
 
韓国で136万部を突破した小説。「キム・ジヨン」とは、韓国で82年生まれの女性に最も多い名前だという。

「日本でも大ヒットし、今さらおすすめするまでもないのですが、それでもおしたい一冊。キム・ジヨンの誕生からの半生が綴られる中に、韓国における女性差別が淡々と描かれています」

2位 『オリーヴ・キタリッジの生活』

エリザベス・ストラウト/著 
小川高義/訳 
ハヤカワepi文庫 1034円

アメリカ北東部の小さな港町に住む女性、オリーヴ・キタリッジの暮らしぶりを描いた連作短篇小説。ピュリッツァー賞受賞。

「表面的には穏やかに時が過ぎていくのに、登場人物の心の中には、悪意、嫉妬、絶望などが渦巻いていて。生々しい感情に『人間ってそうだよね』と共感することも多いのでは」

3位 『ストーナー』

ジョン・ウィリアムズ/著
東江一紀/訳 
作品社 2880円

「完璧に美しい小説」と評される作品。刊行から約50年後にフランスでベストセラーとなった。

「真面目に生きる男性・ストーナーの一生を綴ったもので、ドラマティックではないのですが、どんどんその世界に引き込まれていきます。読後には、何となく自分の人生を肯定してもらえたような感覚になりました」

※この記事は「ゆうゆう」2021年2月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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