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同窓会で同級生と自分を比べて、みじめになりました。どうしたら生き方に自信をもてるようになりますか? 坂東眞理子さんのすっきり人生相談

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ゆうゆう編集部

50代からは仕事の満足度を重視しよう

どうすれば自分の生き方に自信がもてるようになるのか。アドバイスする前に、「3人のレンガ職人」の話をご紹介しましょう。

旅人が3人のレンガ職人に「何をしているのですか?」と尋ねます。1人目の職人は「親方の命令でレンガを積んでいる。きつい仕事で俺はツイていない」。2人目の職人は「レンガを積んで壁を造っている。この仕事のおかげで家族を養っていける」。3人目の職人は「レンガを積んで、歴史に残るような大聖堂を造っている。この仕事に就けてとても光栄だ」と答えました。

1人目の職人は目的もなく仕事をし、2人目の職人は生活費を稼ぐことを目的としています。そして3人目の職人は世の中の役に立つという目的をもち、仕事に喜びと誇りをもっている。このように、同じ仕事でも目的意識が違えば満足度も大きく違います。

働く意味や目的は人それぞれ。お金を稼ぐため、世のため人のため、自分のスキルアップのため、夢を実現するためなど、さまざまでしょう。では、相談者はどのような目的意識で働いていますか? ブラック企業の平社員とのことですが、今の職場にも自分の存在価値があるはずです。長く働いてきたけれど目的を見いだすことができないのだとしたら、今が次のステージを考えるべきときかもしれません。

50代で転職するのであれば、3人目のレンガ職人のような満足度の高い働き方ができる職場を選んでほしいと思います。今の仕事を続けるとしても、ちょっと周囲を見渡してみて。自分では気づいていなくても、同僚やお客さまを助けていることがあるかもしれません。そこに焦点を合わせれば、同じ仕事をしていても見方が変わってくるはず。「自分は役に立っている」と誇りをもてるようになり、自分の生き方に自信をもつことにもつながります。

満足度が上がる働き方とは

①お金を稼ぐため
②仕事そのものにやりがいを感じるため。自分のスキルアップのため
③世のため人のため。会社の理念に共感しているため

→③が、いちばんモチベーションが上がり、満足度も高い

①のように働く目的がお金や生活にあると、仕事そのものからは満足感が得られにくく、不況や業績悪化で収入が減るとモチベーションが下がってしまう。②は仕事の内容には満足しているものの、目的はあくまで自分を成長させるため。③は誰かの役に立つとの利他的な視点で明確な目的意識があるため、モチベーションを上げて働ける。

※この記事は「ゆうゆう」2024年3月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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