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飼い主が苦手なものは犬も苦手?犬が抱える複雑なホンネをひも解く

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マチュアリスト編集部

「適当ほめ」と「本気ほめ」を見分けられる

飼い主が語る言葉は、犬にはどのように理解されているのでしょうか。

普通に名前を呼んだり、ほめるようなイントネーションをつけて呼んだりしたときのfMRI(MRIを利用して脳の機能や活動を観察するもの)の結果、名前を聞き分けるときには左の脳が、イントネーションを聞き分けるときには右の脳が活性化したことがわかりました。

つまり、左脳で単語を、右脳でイントネーションを理解しているということ。これは人間の言語処理に関わる脳の部位と全く同じです。また、自分の名前をほめるようなイントネーションで呼ばれることで脳内の報酬系が活性化し、ドーパミンが分泌されて喜びを感じていることも判明しました。

このことからわかるのは、犬に伝わりやすいほめ方のポイント。
ほめ言葉(「えらい」「いいこ」など)を、ほめるようなイントネーションで伝えたときだけ、 喜びが得られるということ。
ほめ言葉でも不機嫌な声や平坦な声では伝わらないと考えられます。

イラスト/さいとうあずみ

※この記事は『最新研究で迫る 犬の生態学』(菊水健史著 エクスナレッジ刊)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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