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1日1000円で生活する小笠原洋子さん74歳。捨てずに活用する「ケチカロジー」の技を公開[後編]

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小笠原洋子

その他にも、再利用品をあちこちで使っています。

センスのよいショップカードは、洗面所のコップコースターに。ほとんど着けなくなったアクセサリーや和装用の髪飾りは、壁飾りやバッグアクセサリーに。洋服の裏地や付属品の余り布はスカーフに。折れた傘の柄についていたリングを、チャームにしてはめていたこともあります。

家具の廃材はテーブル代わりに、テレビやコピー機置き場に、玄関の靴置き場に。彫刻などのあるきれいな木材は飾り板に、竹はハンガー代わりに。お菓子などに入ってくる乾燥剤はお茶筒の中に、使い切りカイロは衣類の引き出しや、布団の間や、使わないバッグの中や、靴箱に入れています。

木彫りが美しいマガジンラックの持ち手だった竹棒は紐で吊るしてふきん掛けに。不要になっても、いいものには第二の人生を与えたいのです。

洋服も同様です。古くなった肌着などはすぐに捨てず、切り刻んで拭き掃除や、靴磨きに。チラシや新聞は、調理台の上に用意しておけば、たとえばお魚などの下敷きにしたり、野菜を包んで冷蔵したりとなにかと利用価値あり。きれいな包装紙はランチョンマット代わり、グルメなチラシを敷けば、それもおかずの一品として食べている気になったりして。

いずれにせよ捨てるとき、これは再利用できるか、まったく使いものにならないかを見極めることが大事ですね。くれぐれもいらないものまで、とっておかないように。

キッチンにはなるべくものを置きません。調理グッズや器類などは、すべて備えつけの収納に収まる量にしています

※この記事は『財布は軽く、暮らしはシンプル。74歳、心はいつもエレガンス』(扶桑社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

撮影/星 亘(扶桑社)

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財布は軽く、暮らしはシンプル。74歳、心はいつもエレガンス

小笠原洋子著
扶桑社刊

「ケチカロジー」の生みの親、美術エッセイスト小笠原洋子さんの暮らしのエッセー。「お金は困らないくらいあれば十分」と語る著者のエレガンスで豊かな暮らしのアイデアが満載です。
第1章 幼少期から刻み込まれた「ケチ精神」
第2章 団地での「持たない暮らし」
第3章 財布や環境にも優しい「ケチカロジー」ライフ
第4章 「1日1000円」暮らしのリアル
第5章 お金はかけないセンスある「チープシック」
第6章 「おひとりさま」でいることの覚悟
第7章 これからも豊かな人生を歩むために

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