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おひとりさまも将来のおひとりさまも。 50代・60代・70代 年代別に知っておきたい、老後のために準備をしておくこと【おひとりさまの老後のお金】

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畠中雅子

今おひとりさまという人も、配偶者が先だったあと将来おひとりさまになる人も、誰もがおひとりさまで亡くなる可能性があります。そして、ひとりで考えることができるのが、おひとりさまの利点。では、老後のために具体的に何を考えたらいい? 年代別に準備したいことを、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんに伺います。

50代は、負債をなくし、趣味を見つける

50代は、老後資金準備のラストスパートの時期。住宅資金や教育資金がひと段落したら、一気に老後資金を増やしましょう。「思うように貯蓄ができない」という人は、固定費のムダを洗い出して出費をカットしてください。

一方で、50歳になると、ねんきん定期便で、老後に受け取れる予想年金額がわかります。今の家計に対して、老後の家計がどうなるか、予想してみましょう。現役時代にくらべて、年金生活では当然収入が減少します。老後も住宅ローンが続く場合は、現役のうちに繰上げ返済で完済を目ざすことが大事。また、車の買いかえが毎回ローンの人も、老後は現金で買えるように資金プランを立てましょう。

もうひとつ、50代でぜひ心がけてほしいのは、退職後に友人といっしょに、また自分ひとりでも楽しめる趣味をつくることです。たとえば、映画が好きなら友人と映画を観に行ったり、動画配信サイトを契約して家でひとりで楽しんだり、いろいろな楽しみ方ができます。動画サイトからもらえるポイントを映画チケットに交換するなど、お得な情報を集めておくと、老後もお金をかけずに楽しめます。お金を上手に使う方法を見つけることも、豊かな老後の実現に欠かせません。

60代は、施設を見学し、お楽しみを実現する

60歳になったら、貯めたお金で高齢期の生活設計を立てましょう。
特に、介護費は、要介護になっても自宅で過ごすのか、施設に移るのかで、かかるお金は違ってきます。どちらを選ぶにしても、60代になったら、一度は施設の見学に行くのが鉄則。「子どもに迷惑をかけたくない」と言いながら、何もしないまま要介護度が上がると、結局は、子どもや家族にすべてを任せざるをえなくなります。元気なうちにいくつか施設を見学したうえで、自分が安心して、気持ちよく過ごせる場所はどこか、結論を出しましょう。

終の住処が決まって資金をとりおけば、残ったお金は好きに使えます。いつ、どこへ旅行に行きたい、コーラスの遠征旅行に参加したいなど、行きたいところ、やりたいことを書き出して予算を見積もり、バケットリストをつくりましょう。漠然と思っているより具体的に考えられます。そして、どんどん実現してください。

1年の終わりには、貯金簿®️でその年の赤字を必ずチェック。「年間の赤字額×(95歳ー今の年齢)」が、これから必要な老後資金の目安です。予算が不足しそうなら、この時期なら短期間でも働いて貯蓄の減り方をおさえられます。また、物価の安い郊外に引っ越したり、施設に入るなら自宅を貸して家賃収入を資金にするといった方法も、元気な60代なら柔軟に考えられます。

70代は、万一に備えつつ、安心して日々を楽しむ

60代までにしっかり準備を整えられたら、70代以降は安心して楽しく、おだやかに過ごせるとき。貯金簿®️でお金の減り具合をチェックしつつ、バケットプランにあらたな夢や目標を書き込んで、実現していきましょう。

また、施設に入るなら、70代前半までに入所する施設を絞り込み、転居を手伝ってもらえる家族や親族などに伝えておくと安心。入居にあたって、人の手を煩わせたくなかったり、頼る人がいない場合は、引越し業社を探しておきましょう。認知症になった場合に備えて、家族信託してください。

万一に備えて、遺された家族や親族が困らないように、財産を誰に遺すか、葬儀は誰に頼んでどんなふうに行ってほしいか、お墓はどうするかなど、エンディングノートに希望を書いておくことも忘れてはなりません。確実に実行してほしい希望があるなら、遺言書を書いておきましょう。

死後事務については、親族以外に頼むなら、謝礼を用意しておきたいもの。業者に頼むなら、依頼先を決めて打ち合わせます。早くから集めてきた情報と資金、行動力が、おひとりさまのさまざまな不安を解消してくれるはずです。



※この記事は『おひとりさまの大往生 お金としあわせを貯めるQ &A』畠中雅子著(主婦の友社)の内容をWeb掲載のために再編集しています。

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