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【らんまん】綾(佐久間由依)に思いを伝え、最も大変で唯一無二の仕事を選ぶ竹雄(志尊淳)。最高の形でバトンは東京編へ

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田幸和歌子

「この世に男と女がおって、どうして女ばかりが言われなくちゃいかんじゃろうと。この先未来永劫、女は汚れちゅうと言われ続けるがか、立ち入ったらあかんと言われ続けるがか。けんど万太郎は女の私に任せると言うてくれました。大好きな酒造りに近づいてもええと。ほんなら私は思う存分働きたい。峰屋のために働きたいがです。私の願いは、峰屋でうまい酒を造り、もっと店を大きうすること。そのために力を尽くしますき、皆の衆どうぞよろしくお願いします」

ジャンヌ・ダルクばりの綾の名スピーチに、女性の奉公人は共感、番頭・市蔵(小松利昌)は「綾さまは若旦那よりよっぽど働き者ですきね~」と冗談交じりに賛同する。

それぞれに自分の道を歩み始めた万太郎と綾に、置いてけぼりを食らった形なのは竹雄だ。万太郎にも綾にも、自分は良いから姉を、弟を頼むと言われ、タキには進む道を選べと言われるが、幼い頃から万太郎のお目付け役を命じられ、綾に思いを寄せていた竹雄にはそれ以外何もない。自由という名の不安に駆り立てられた竹雄は、しかし、決断する。綾に渡せなかった簪を渡し、思いを伝えること。そして、「炊事、洗濯、金稼ぎ、植物採集の手伝い、ダメ若の面倒を見る」という、最も大変で、竹雄にしか成しえない唯一無二の仕事を選ぶのだ。

最高の形で東京編につながれたバトン。ますます今後の展開が楽しみである。

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