【ブロッコリー】の鮮度は保存方法による! 栄養を損なわないコツは?
ブロッコリーは緑黄色野菜の代表格。抗酸化作用をもつβ―カロテンやビタミンCを多く含みます。大きな房を1つ買ったら、栄養価と歯ごたえをキープしつつ、上手に保存して食べ切りたいですね。料理研究家の沼津りえさんに、おいしく長もちさせる保存方法を教わりましょう。
常温保存
冷暗所でまるごと保存して1日が目安です。1日でつぼみが黄色くなることもあるので注意を。
冷蔵保存
乾燥すると花蕾が黄色くなって味が落ちてしまいます。キッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れて冷蔵を。
保存期間は10日間が目安です。
ブロッコリーの水溶性のビタミンを効率よく摂取するには、たっぷりの湯でゆでるよりも、少ない水で蒸すのがおすすめです。
冷凍保存
茎と花蕾の部分に切り分けて、それぞれポリ袋に入れ、冷凍を。茎と花蕾部分はかたさが違うので、別々の料理に使うとよいでしょう。
冷凍の保存期間は1カ月が目安。
生のまま冷凍することで、ビタミンなどの栄養を損なわずに保存可能です。冷凍しても食感が残っています。
解凍方法
冷凍室から出したらできるだけ早く使用を。解凍してもやわらかくなりすぎず、歯ごたえが残っています。サラダなどにもおすすめ。
花蕾の部分はシチューなどにそのまま使用できます。いため物や蒸し料理など、生のブロッコリーと同じように利用できます。茎の部分は解凍せずにそのままアヒージョやいため物などに。
天日干し
小房に分けてよく洗い、水けをふき、2〜3日天日干し。煮物やいためものに最適です。シャクシャクとした歯ごたえが魅力。干したブロッコリーの保存期間は、冷蔵庫で3日間が目安です。
冷凍ブロッコリーで、ポタージュ
材料と作り方(2人分)
①なべにバター10gをとかし、冷凍ブロッコリーの小房150gをしんなりするまでいためる。
②ひたひたになるくらいまで水を注ぎ入れ、ブロッコリーがやわらかくなるまで弱火で煮る。
③火を止め、ブレンダーでなめらかになるまでかくはんする(ブレンダーがない場合はお玉などでつぶす)。
④牛乳1カップを加えてあたため、塩・こしょう各少々で調味する。
⑤器に盛り、好みで生クリームをたらす。
サーモンと冷凍ブロッコリーのフライパン蒸し
冷凍ブロッコリーとソーセージのナポリタン
材料と作り方(1人分)
①パスタ100gは袋の表示時間どおりにゆでる。
②パスタがゆで上がる2分前に冷凍ブロッコリー5房と薄切りにして冷凍したソーセージ1本分を加えてゆで、ざるに上げて水けをきる。
③フライパンにトマトケチャップ大さじ2を入れ、弱火で1〜2分いため、②を加え、全体をからませ、塩・こしょう各少々で味をととのえる。
④器に盛り、粉チーズ適量を振る。
※この記事は『食材保存大全』沼津りえ著(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。
※2022年10月21日に配信した記事を再編集しています。
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