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プロが教えるマチュア世代の起業のヒント。「やりたいこと」よりも「できること」に焦点を!あなたの武器は仕事や暮らしの中にある【前編】

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マチュアリスト編集部

マチュア世代のみなさんは「起業」を考えたことはあるでしょうか。起業は、「このままでいいのかな」と悩んだときの選択肢のひとつ。新しいことに挑戦するのはもう無理かも、と考えている人に向けて、起業のヒントや心構えを2回に分けて教えてもらいます。アドバイスいただくのは、起業コンサルタントの中山ゆう子さんです。

profile
中山ゆう子さん
起業コンサルタント●1972年生まれ。地元の市役所に勤めたのち渡米してコーチングを学び、現在は起業コンサルタントとして活躍中。近著に『わたしは「私」を諦めないことにした』(青春出版社)がある。HPでは女性の複業、起業の情報を発信。
https://www.stageshift.net

自分の力で副収入を得たら、それはもう立派な起業です

大人女性の起業を支援するコンサルタントとして活動している中山さん。

「子育てが落ち着いたから何かを始めたい、という人は以前から一定数いましたが、最近では在宅勤務をしながら起業できないだろうかという相談も増えています。自分の時間を持てるようになり、それまで見て見ぬふりをしてきた働き方について考えるケースが多い印象です」

中山さん自身も、起業前は地方公務員として勤務。

「自分の力が通用するのか試してみたくて36歳で退職しました。もっと輝きたい、何者かになりたい、このままで終わりたくないと当時は悩んでいたので、モヤモヤを抱えながら働いている人の気持ちはとてもよくわかります。でも、焦る必要はまったくありません。うまくいくタイミングは人それぞれ。私もうまく回り始めたのは43歳のときでした。しかも私が起業した時代より、今のほうがチャンスもサポートツールも増えています。ただし、自分が何か始めなければものごとは動きません」

起業と聞くと会社経営など大がかりなビジネスを連想しがち。「自分の力で副収入を少しでも得たら、それはもう立派な起業。会社勤めを続けながらやれることを考えてみてください」

起業をめざすなら、まず頭に入れておきたいことは?

1 やりたいことより、得意なことを始めよう

「好きなことを仕事にしたい」と思う人は多いかもしれません。

「好きなこと、やりたいこと=すでにできること」ならいいのですが、現時点で憧れや希望でしかないなら、未経験で稼ぐことはなかなか難しいもの。報酬は人の役に立って初めて得られるのです。だから働き方を見直すなら、今の自分がすでに持っている武器を見つけることが一番の近道。それを仕事にして、軌道に乗ってきたらやりたいことも少しずつプラスしていくのがおすすめです。

自分のどんな部分を仕事に生かせるのか、今すぐ思いつかなくても大丈夫。例えば人によく褒められることはありませんか?人からやり方を尋ねられることはありませんか?自分が動いて人が喜んでくれることはないですか?普段何げなくこなしていることこそ、仕事にできるかもしれません。

逆に言うと、苦手なことを無理に頑張る必要はなし。人の性格や志向はそうそう変わらないものです。今の段階でやりたくないことは、今後も好きになることはほとんどないでしょう。苦手をどう克服するかより、得意なことをどう生かしていくかを考えることが大切なのです。

こういうケースは危険です!

・今の仕事に飽きたから、何か違うことをしてみたい
・自分が受けたコーチング、感銘を受けたからそれを仕事にしたい
・苦手な分野だけど、起業してから経験を積んでいきたい

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