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【コッソンビ熱愛史】3人が真の意味で「大人」になっていく成長物語。背景となった韓国の自然がすばらしい13〜15話【韓国ドラマ】

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marumi

「コッソンビ熱愛史」は3人の眉目秀麗な男子たちが織り成すラブロマンスミステリー時代劇。マチュア世代がワクワク・ドキドキ、心から楽しめるドラマです。Amazon prime videoで全話配信中。さらにNHK BSプレミアム /BS4Kでは7月2日から「コッソンビ 二花院の秘密」として放送開始。マチュアリストでは全18話のドラマを5回に分けてレビューをお届けします。今回は13〜15話について紹介しましょう。
※ネタバレを含みます

9〜12話はこちら

【コッソンビ熱愛史】3人それぞれが胸に秘めてきた使命が明らかに!波乱万丈の9〜12話【韓国ドラマ】

※記事内にネタバレを含みますのでご注意ください。

正体を隠して生きてきたコッソンビの素性が明らかになった。暴政をふるう王を倒し、次の王位に就く者は誰かを巡り、カン・サン(リョウン)、キム・シヨル(カン・フン)、チャン・ユハ(チャン・ゴンジュ)—— 3人の重苦しい葛藤が描かれる13~15話。ドラマは緊迫の場面連続でクライマックスへと舵を切る。

ユハはイ・ソルであるサンが現れたいま、サンが木人会を率いてこそ、命を懸けた大業を全うできる、と伝える。一方、王位継承争いで父を失った悲劇を繰り返したくない、と考えたサン。長として木人会を率いてきたユハに、ひとまずイ・ソルの名を委ねようと決意する。

志は同じ、ならば「1人より2人がいいだろう」というサンの言葉に、ユハは頷く。お互い「自分が王に」とは言わない。世間擦れしていない、若者らしい初心な優柔不断さが好ましい。

サンの考えを木人会の支援者である左議政シン・ウォノ(アン・ネサン)に伝えようと、ユハが手配した会合の場。そこに、サンの命を狙う刺客があらわれ、危険を察知した番人のシヨルが駆けつけ、さすがの刀裁きで追い払う。

ユハの裏切りを疑うサン、だが、刺客を手配したのは、妓楼「富営閣」の行首ファリョン(ハン・チェア)。ユハの実母、だった。苦労して生きてきた息子に大義を果たさせたい、と願う母心。身内、特に母親が出しゃばると、継承争いはややこしさを増す。

さらにサンを助けたシヨルも、主君イ・ソルが王位に就かない限り、番人の使命から自由になることができない。「(王を倒すなら)2人より3人です」という言葉は切実だ。自分では何も決められない、運命に身を委ねるしかない人生だったから。

木人会の前に立ち、「志が高く、心の清い君たちが出仕して、(危機に陥った)朝廷を支えてくれ」と王亡き後の朝鮮の未来を述べるユハ。その言葉に、「俺の目標は、王を倒すところにとどまっていた」と目を見開かされたサン。自分は何をすべきか? いまできることは何なのか?—— 「俺は俺の志をかなえる」と迷いを捨て、自らの手で王を討つ決意を固める。

実はサンとユハ、どちらが次の王位に就くかは、2人が心を寄せるユン・ダノ(シン・イェウン)、シヨルが恋するユン・ホンジュ(チョ・ヘジュ)の運命さえも大きく左右するものだった。

王を倒した後、ダノが身を隠すための家に案内し、必ず戻ると誓うサン。用意周到の思いやりは認めるが、討伐の前日にこの隠れ家で2人の初夜をちゃっかり過ごすとは、大胆と言うか脇が甘いと言うか……。観ているこちらは大義達成に不安がよぎる。

そんなサンに、ユハは「ダノを諦めない」と宣言する。そして、サンが王位に就き、ダノを妻として宮廷に迎えれば、新たな苦悩を背負わせる、と忠告する。勝ち目のない恋に、精いっぱいの負け惜しみにも聞こえるが、ユハのダノへの思いも一途だ。

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