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【家族疲れ】私のことをほったらかしの息子。孫の顔を見せにも来ません|心療内科医・海原純子さんがアドバイス

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ゆうゆう編集部

家族だからこそのストレスとどうつき合うとよい? 心療内科医としてさまざまな心の問題に取り組んできた海原純子さんに、子どもや親との関係について、アドバイスをいただきました。

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PROFILE
海原純子さん

うみはら・じゅんこ●東京慈恵会医科大学卒業。医学博士、心療内科医、産業医。昭和女子大学客員教授。日本ストレス学会理事、日本生活習慣病予防協会理事。
『大人の生き方 おとなの死に方』(毎日文庫)など著書多数。
ジャズシンガーとしてジャズアルバム『Then And Now』などをリリース。

【相談①】私のことをほったらかしの息子。近所なのに孫の顔を見せにも来ません

わが家は裕福ではありませんでしたが、教育にはお金をかけ、やりたい習い事をやらせて送り迎えもし、子ども中心に生活してきました。そのかいあって、息子は念願の医師に。

結婚後は近くに住み、かわいい孫も生まれましたが、息子家族が顔を見せるのは年に1回以下。他府県にある嫁の実家にはよく遊びに行っているようなのに、うちには電話一つよこしません。(匿名希望・60歳)

【海原さんのアドバイス】寂しいと伝える、自分から遊びに行くなど、母親であるあなたからアクションを

「お母さんはいつも元気だから大丈夫」「近所だからいつでも行ける」と思っているから、ほったらかしにしているのかもしれませんね。とはいえ、あなたが寂しいと感じているなら、そのことをはっきり伝えてみては。

「家族なのだから言わなくてもわかってほしい、察してほしい」は禁物です。家族ストレスに必要なのはアサーティブ(自己主張ほど強くはなく、でも忖度や遠慮はしないで、自分の考えをしっかりと伝えること)の実践。自分が思っているだけでは相手には伝わらないと肝に銘じましょう。

このとき、日頃からの不満を乗せてしまい、「どうして来てくれないの!」などと責めるような口調にならないように気をつけて。あくまで「こうしてくれるとうれしい」というスタンスで話しましょう。また、妻を連れていきたくないと感じている息子も多いので、「奥さん抜きでもいいから来てほしい」と伝えるのも手です。

お住まいが近いなら、自分から会いに行ってもいいと思いますよ。あまり長居せずに、おいしいものを届けて孫の顔を見て帰れば、相手の負担にもなりません。

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