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【家族疲れ】家事や孫の世話をしてもらって当然という娘の態度に腹が立つ|ノンフィクション作家・沖藤典子さんがアドバイス

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ゆうゆう編集部

家族だからこそのストレスとどうつき合うとよい? 父や夫との関係に苦しみ、自身の壮絶な人生を多くの著書にしたためてきた沖藤典子さんに、子どもや親との関係についてアドバイスをいただきました。

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PROFILE
沖藤典子さん

おきふじ・のりこ●ノンフィクション作家。1938年生まれ、北海道大学卒業。
15年間の会社勤めの後、79年『女が職場を去る日』(新潮社)を出版し執筆活動に入る。以後、女性の生き方や家族の問題、シニアの研究、介護問題などについて執筆や講演を続ける。
『夫婦という幸福 夫婦という不幸』(集英社)、『介護保険は老いを守るか』(岩波新書)など著書多数。

【相談①】娘と同居中。家事や孫の世話をしてもらって当然!の態度にムカつきます

共働きの娘家族と同居しています。私もパートで働いているので、掃除や料理などの家事は分担してほしいのですが、実際は私のほうが多く負担し、孫の面倒もかなり見ています。

ところが娘はそれが当たり前と言わんばかりで、「ありがとう」のひと言もありません。かわいい孫と一緒にいられるのは幸せとはいえ、私も疲れてくるし、何より娘の態度に腹が立ちます。(でめちゃん・63歳)

【沖藤さんのアドバイス】怒りは出さず、家事の分担を話し合って決めるのが正解。感謝は期待しないこと!

よく似た経験が私にもあります。出先に車でお迎えに行っても、娘はムスッと乗り込んできて、感謝の言葉はなし。「かわいい孫の顔を見せて、抱っこさせて、面倒見させてあげるんだから、ありがたく思え」。これが娘の言い分でしょうね。ムカムカ、カッカ。よくわかります。

これにつける薬はあるかといえば、ありません。娘にとって、実の母親が子育てに協力してくれるのは当たり前。その証拠に、姑にはこれほど甘えられないでしょう。だから「ありがとう」は期待しないこと。

ただ、家事をたくさん負担させている自覚はないかもしれません。たまには留守にして、こんなに大変だったんだ!と気づかせてみては。もっといいのは、単刀直入に相談して、家事の分担ルールを決めること。パートの出勤日を書き込んだスケジュール表を作り、料理や掃除などの担当を割り振るのです。

「私も働いていて大変だから、お金を出し合って家事代行サービスを頼んでみない?」ともちかけてもいい。それくらいすれば、あなたが苦労していることに気づくはずです。

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