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月12万円で生活するショコラさんの老前整理とは?「大事なのはモノがないことではなく、 自分の心と身の丈に合った暮らしです」【前編】

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ゆうゆう編集部

お金をかけずに心地よく暮らす、その秘訣とは? 人気のブロガー ショコラさんは、かつて別居を機に、ひとりで自炊生活をはじめました。老後を見据えてモノを減らし、収入にあわせてお金の使い道を厳選。ショコラさんは現在は仕事をやめていますが、パートタイマーをしていた当時の記事をご紹介します。今も参考になる暮らし方をお読みください。

Profile
ショコラさん
しょこら●1956年生まれ。結婚後、2男の子育てと家事をこなす。42歳で別居。営業職で自活し、4年半後に離婚。60歳のときに、日常をありのままに綴ったブログ「60代一人暮らし 大切にしたいこと」を始める。著書に『65歳から心ゆたかに暮らすために大切なこと』(マガジンハウス)などがある。

ひとりの老後を考えて節約生活を開始

モノの少ない暮らし、月12万円の節約生活、お金をかけない楽しみ方……。日常をありのままに綴ったブログ「60代一人暮らし 大切にしたいこと」や、著書『58歳から日々を大切に小さく暮らす』が多くの女性の共感を集めるショコラさん。ひとり暮らしを始めたのは、夫と別居した42歳のとき。その後46歳で離婚。

「2人の息子が成人し、ひとりで生きていく覚悟もつきました」

自活のために営業職に就く。「安心して暮らすためには住まいも大事」と、思い切って1LDKのマンションも購入した。そして50代に突入し、自分の老後のあり方を考え始める。

「年金では月々にいくら足りず、それが20年間続くとしたらいくらの蓄えが必要か。65歳からの年金額や最低限必要な生活費を把握し、不足分を貯めるべく節約生活を始めました。お給料の半分は貯金し、ボーナスはすべてマンションのローンに回しました」

頑張ったかいがあり、56歳のときに目標とした貯金額が貯まったが、ハード勤務の営業職で体調をくずし退職。パートの仕事へ。以来、65歳で公的年金が開始されるまで、パート収入の12万円でやりくりしていた。

老前整理で身の丈に合った暮らし

さらに60歳で始めたのが生前整理ならぬ「老前整理」だ。

「以前はたくさんのモノに囲まれていました。でも人間はいつ何があるかわからない。モノの多い状態のままで私が死んだら、息子たちはあと片づけで大変な思いをしてしまう。『それはさせたくない』と思い、家具の処分から始めました。服はゴミ袋に詰めればいいけれど、家具は処分が大変でしょ。捨てるのが大変なモノから整理したんです」

ダイニングテーブルセットや大きな座椅子、場所をとるうえ掃除がしにくい飾り棚など、ひとり暮らしに不要と思ったモノは処分。チェストは収納力が半分のタイプに変えた。すると、小さなチェストに収まるようおのずと衣類も整理できたという。

ダイニングテーブルセットは処分し、小ぶりのソファとちゃぶ台だけに。「食事はちゃぶ台で。これがまた、くつろげるんです(笑)」

キッチン。調理器具や調味料などは棚や引き出しに収納し、シンクやガス台まわりには置かないようにしてすっきり感を維持している。

ただし、何でもかんでも処分したわけではない。

「私は、ミニマリスト(必要最小限の持ち物で暮らす人)にはなれません。だってテレビもソファも電子レンジも何もない生活は無理だもの(笑)。何より、私にとってのすっきりした暮らしはモノのない暮らしではないんです。大事なのはモノがないことではなく、自分の身の丈に合った暮らし。だから何でも捨てようとはせず、思い入れのあるモノは残すという整理法をしています。そうやって自分なりにモノを取捨選択して減らすうち、自分にとって大切なモノ・大切なことも見えてきました」

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