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月12万円で生活するショコラさんの老前整理とは?「大事なのはモノがないことではなく、 自分の心と身の丈に合った暮らしです」【前編】

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ゆうゆう編集部

自分の思い入れを最優先にモノの少ない暮らしを実現

60歳で老前整理を始めたショコラさん。2年以上かけ、無理のない範囲で少しずつモノを整理したという。

そんなショコラさんの整理法は「使うか、使わないか」だけではない。「ひとり暮らしには必要のない大きな家具や、60代には重たくなったバッグ、着ない服は『使わない』ので整理しました。でも、思い入れがあるモノは、『使う・使わない』処分の対象外です」

たとえば大切な人からのプレゼントや子どもたちとの家族写真など。

「オブジェや写真はなくても生活は困りません。でも見たりふれたりするだけで心がほっこりするし、大切なことを思い出す。思い出がこもったモノは『ある』だけで心が豊かになります。そんな自分にとって大切なモノを捨てる必要はないと思うんです」

場所をとる飾り棚は処分し、ネットオークションで購入した小さな棚を壁へ。息子からのプレゼントなど、思い出の品はここに。

離婚直後にアウトレットで見つけた玄関マットも、そのひとつ。

「生活が不安定だった当時の私には1200円の玄関マットも大きな出費でした。でも色柄が気に入って購入したんです。十数年がたち『マット類はなくてもいい』と処分を考えたけれど、この1枚は捨てられなくて。『やっぱり身近なところに置きたい』と復活させました。足ざわりがいいし、頑張っていた当時の自分も思い出します」

また、生活用品もお気に入りを大事に。「使うのがもったいない」としまっていた食器やタオルは好きなモノだけを厳選し、普段使いにおろした。

不用品として処分を考えたが、思い入れがあって捨てられなかった玄関マット。 「復活させました。足をのせるたび、床にはない優しさを感じます」

日用品などを入れた廊下の収納スペースはごちゃごちゃしやすいところ。好みの布で手作りしたカーテンを突っ張り棒で吊って目隠しに。

「自分なりにモノを取捨選択すると自分にとって不要なモノが減り、大切なモノ・好きなモノだけになります。今は不要なモノがない『ちょうどいい暮らし』だし、好きなモノに囲まれた生活は心地よくて楽しいです」

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