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寒い季節に必須!お風呂の専門家が語る、体も心もととのう最高の入浴法

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雑誌「健康」編集部

毎日何となく入っているお風呂も、入り方を変えれば、免疫力を鍛える絶好の場所になります。「ととのう」お風呂の入り方を、お風呂の専門家 小林麻利子さんに聞きました。

1回で体温が上昇! 免疫力アップに入浴が最適な理由

免疫力を上げるには、まず体温を上げる。そのためには運動や食事も大切ですが、一番てっとり早いのがお風呂です。たった1回のお風呂で、体温がアップしますから、こんな簡単な方法はありません。

ただし何となく入っているだけではダメ。温度や時間、入り方などのポイントを押さえることが大切です。お風呂で心も体もととのえて、免疫力アップを目指しましょう。

なぜお風呂に入ると免疫力が上がるの?

【体温が上がる】
40℃のお風呂に15分つかると、内臓や脳などの深部体温が約0.5℃上がります。体温が上がると、免疫力が上がりますが、体温が下がると免疫力も下がります。体温が1℃下がると、免疫力は30~40%ダウン! 免疫力アップには、入浴で体温をアップさせることが有効です。

【副交感神経が刺激される】
40℃程度のお風呂に入ると、副交感神経が働き、自律神経をはじめ、女性ホルモンや成長ホルモンなどの内分泌系のバランスが整い、免疫細胞も活性化します。また、浮力で体の緊張がほどけて、リラックス状態に。お風呂は副交感神経を刺激し、免疫作用を働かせるのです。

【眠りの質が高まる】
入浴で深部体温が上がり、お風呂後には急降下しますが、この深部体温が平熱より下がりつつあるときに布団に入ると、深い睡眠が得られます。途中で何度か起きる人は睡眠の質が下がり、免疫細胞の活動も低下している可能性が。お風呂で眠りの質を高くすれば、免疫細胞の活性化につながり、免疫力低下を防げます。

【ヒート・ショック・プロテイン(HSP)=たんぱく質が増える】
HSPとは、免疫作用を増強したり、傷ついたものを補修したりする体内にあるたんぱく質のこと。正式名称は「HSP70」。このHSPは熱刺激を加えると増えますが、HSPが増えると、風邪をひきにくくなり、健康的な体質につながります。このHSPを無理なく増やせるのがお風呂なのです。

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