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田幸和歌子の「今日も朝ドラ!」

朝ドラ【舞いあがれ!】新商品の単価が3万円以上⁉︎ おままごと感が際立つ展開にモヤモヤ

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田幸和歌子

そもそもアラサー女子とおそらく50代くらいの父の組み合わせなんて、父が重い持病を抱えているわけでもない限り、互いに自立して自由に生きていける最適な年齢ではないだろうか。親の老後を考えるのは、あと10年以上先で良い。

しかし、「ええトシして独身」などと自分について語る佳晴の自己認識が“行き遅れの男”であるのに対し、久留美は父を一人にすることへの不安を「もうトシ」としていた。本人はそろそろ身を固める年齢と言う、覚悟を決めたイケイケ認識なのに、娘は「年寄り」扱い。両者の認識に大きくズレがある上に、父も娘もどちらも一般的な50代に対する認識と大きくズレている気がする。

久留美の婚約騒動のときにも、お相手の母親は佳晴について、このトシまで定職にも就かず云々言っていたが、あの時点ですでに「定職に就く」道は現実的に狭まっている年齢だった。逆に「ここまでこんな風にどうにかこうにか生きてこられた」ことのほうに大きな意味があるのではないかと思ったが……

幼い頃から両親の都合で苦労を強いられ、しっかり者に育ったはずの久留美は、気づけば父という男を「何もできない人間」にしてしまう“ダメンズ”になっていたというある種のリアリティに、ちょっと震えた。

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