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【らんまん】竹雄(志尊淳)が持ってきた箸で食べればおいしい! 万太郎(神木隆之介)と西洋料理を重ねて描く構成にしびれる

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田幸和歌子

そして、その対比として描かれるのが、知識や海外留学経験はあっても、情熱や愛情の薄さが露呈し始めた田邊教授。
「美しいものが好き」「美しいとは完全なものだけを指す」と言う教授は、しかし、自身が捨てていた植物の不完全な過程を万太郎がかき集め、「植物の一生」としてまとめた絵を目にすると、それを譲ってくれと言う。嫌な予感しかしない……。

それにしても、バイオリンも弾けて、英語も堪能で、詩集を読んでいて、国のお金で留学させてもらった恩返しに政府の仕事をしているという幅広い教養の持ち主に見えた教授が、一転、権力志向の俗物に見えてくるとは。

そして、そんな田邊教授と寿恵子が遭遇。叔母・みえ(宮澤エマ)に託され、元薩摩藩士の実業家・高藤(伊礼彼方)のもとへ菓子を届けに行くと、そこに田邊教授がいたのだった。
寿恵子を送り込んだみえもまた、女性の活躍を唱えつつ、その手段として男にすがる「玉の輿」を挙げる矛盾をはらんだ男尊女卑の俗物。

今後、鹿鳴館周りのカネの匂いのするきな臭い世界と、純粋な情熱を抱くオタクたちとの異質な世界が、どのように交わっていくのかにも注目したい。

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