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72歳、人気ユーチューバー・ロコリさん。年金月5万円で毎日を楽しむ秘訣とは?

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ゆうゆう編集部

かけるべきところにはお金をかけている

節約ばかりでは心が寂しくなってしまうしまう。自分が機嫌よくいられるよう、お金をかけるべきところにかけるのは、節約生活を持続させるポイントといえる。

花の定期便が、そのひとつだ。

「花好きの母のために始めたので、母が亡くなったときにやめようかとも思ったのですが、お花があると気分が違いますね。月額1700円はぜいたくかもしれませんが、15年ほど前からお酒を全く飲めなくなったので、ビール代に比べれば安いと思うことにしました」

また、「年をとったら機械化」というのも暮らしの信条だという。

「若い頃と違って無理がきかなくなってくるので、優秀な家電を利用して楽をするのは大事なこと。私も軽いコードレス掃除機やお掃除ロボットなどを使っていますが、本当に買ってよかったと思います」

さらにデザイン性の高い家電なら、いっそう心も弾む。

「バルミューダのレンジとトースターはスタイリッシュな見た目と使い心地に大満足。消費期限ぎりぎりのパンも、バルミューダで焼くとおいしいんです。朝、ホット青汁を作るためにレンジでお湯を温めるのですが、その間1分50秒はスクワットタイム。温め終わると『ジャラ~ン』とギターの音がするのが楽しみで。おしゃれな家電で、そんな心地よい時間まで手に入るんですよ」

お金のかけどころについて、ロコリさんが重視しているのは「時代を感じられるもの」だと言う。

「もともと新しいもの好きというのもあるのですが、社会や時代の流れについていきたい。そのためにはお金も使います。デジタル製品、iPhoneやiPadは私にとってはまさにぜいたく品。でも、これらを使いこなせることは私の強みになり、ユーチューバーとして頑張っていこうという希望につながっています」

生活していくうえでいろいろ考えることは大切だが、不安ばかり抱え込んで縮こまっていては、心までおばあちゃんになってしまうという。そんな姿勢がユーチューブで世代を超えた支持を集めているのだろう。

「負債を返済していたときも、『何とかなるさ』と思いながら頑張ってきました。未来に悩むより、今を楽しく。何歳からでも挑戦はできる。これからもそうやって進んでいきたいと思います」

ぜいたくはしたくないけど、ケチケチもしたくない

日当たりのいい廊下は憩いのスペース。オットマンにしたオレンジの丸い椅子と、カラフルなカーテンでより明るい印象に。

月額1700円で、月2回届く花の定期便。暮らしの中に花があるだけで気分が変わる。グラスや花瓶に小分けにして楽しむ。

色も形も美しいお皿でいつもの食事も心豊かなものに。陶芸が趣味の友人がバザーに出品したお皿を友達価格で購入。

※この記事は「ゆうゆう」2023年7月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。


撮影/林ひろし 取材・文/志村美史子

ゆうゆう2023年7月号

いくらあっても満足できないのがお金。物価の上昇が収まりそうにない今、「節約」は私たち皆にとっての一番の関心事になりました。とはいえ、何もかもケチケチしたくはないし、心まで貧しくなりたくはないもの。無駄な出費をせずにどれだけ暮らしを楽しめるか、そこは知恵と工夫、そしてセンスの見せどころ。『ゆうゆう』7月号特集「節約上手は暮らし上手」では、お金をかけずに暮らしを楽しむ方法を徹底取材しました。「センスのいい節約生活」、「おいしく使い切る食の知恵」、「ポイ活&シニア割活用術」、「リメイクのアイディア」など、参考になることがきっと見つかるはず。ないことを嘆くのではなく、あるもので楽しむこと考えましょう!

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