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布団や枕をカビや臭いから守るお手入れ法とは? ナチュラルクリーニングで寝具をすっきり快適に! 

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池内かずこ

カバー類はこまめに洗濯。汗の量や汚れに応じて水、洗剤をプラスして

「シーツや布団カバー、枕カバーなどのカバー類やタオルケットは、汗や皮脂をたっぷり吸っているので、こまめに洗濯してください。夏は毎日洗濯してもよいくらいです」

梅雨時や夏場のシーズンは汗の量が多いので、通常より水や洗剤の量を増やす必要がある、と本橋さんは強調します。
「夏物は軽いので、水量を少なくしがちですが、水が少ないと汗や皮脂が落ちにくいのです。汗や汚れの量に応じて水をたっぷり、洗剤も多めに入れましょう」

夏かけやタオルケットなどを選ぶときは、乾きやすい素材かどうかを考えることも大事。厚みのあるもの1枚より、薄手のものを2枚にしたほうが、洗うのも乾かすのもラク。
「カビや臭いの予防には、乾きが早いことが大事です。布団の中綿、肌がけ、ベッドパット、シーツなどは綿100%素材より、化繊との混紡素材のほうが乾きやすいですね」

肌にやさしいというと、綿100%が一番とつい考えてしまいがちですが、乾きやすさという視点も大事なんですね。
シーツや枕カバーなども、麻が入っていたり、値段ははりますがシルクにしたりすると、汗を吸いやすく乾きやすいそうです。

カバー類が外干しできないときにも、乾燥機や除湿器、扇風機を活用して乾燥させましょう。この時期だけコインランドリーを活用する手もあります。

寝具に付着したペットの毛には、奥の手を!

ペットがいるお宅では、寝具やカバーについた毛の処理はどうしていますか?
「我が家でも3匹のねこと一緒に暮らしているので、毛の処理は日課です。寝具に毛がつくと、毛についている皮脂がカビの栄養源になるので、できるだけ取り除きたいですね」と本橋さん。

「掃除機で吸い取れるものは吸い取り、ふとんや衣類についた毛は粘着ローラーで取り除きます。毛布や布製のクッション、ソファ、カーペットなどに付着しているペットの毛は、台所用のスポンジの柔らかい面でこするとよく落ちますから、試してみてください」

なお、カーペット、畳の表面、スリッパなども、はだしで接触するときに皮脂がつくので、カビの温床になることがあるとか。

「これらの洗えないものは、アルコール水で除菌するといいですね。まず、アルコール水をカーペットや畳、ソファなどにしっとりするくらいスプレーし、アルコール水をスプレーしたマイクロファイバークロス*で拭き上げます。アルコールはすぐに揮発するので、水分が残らず、雑菌の臭いの予防にもなります」

【マイクロファイバークロスとは】
極細の化学繊維素材で作られた柔らかクロス。水でしぼるだけで細かいゴミや汚れをキャッチ。乾燥しやすく清潔を保ちやすい。アルコール水や重曹水をスプレーして拭くときに便利。ギトギト油や大量のほこりは使い捨て布かペーパーで拭き取り、このクロスで仕上げを。100円ショップで2枚組み、3枚組み100円程度。

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監修者

ナチュラルクリーニング講師

本橋ひろえ

もとはし・ひろえ●ナチュラルクリーニング講師
北里大学卒業後、室町化学工業にて合成洗剤製造などに携わる。結婚後、改めて洗剤に興味をもち、2006年より東京を中心にナチュラルクリーニング講座を開催。著書に『ナチュラルおそうじ大全』(主婦の友社)など。

もとはし・ひろえ●ナチュラルクリーニング講師
北里大学卒業後、室町化学工業にて合成洗剤製造などに携わる。結婚後、改めて洗剤に興味をもち、2006年より東京を中心にナチュラルクリーニング講座を開催。著書に『ナチュラルおそうじ大全』(主婦の友社)など。

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