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押入れやクローゼットのジメジメやカビを防ぐには? ナチュラルクリーニング講師 本橋ひろえさんが指南

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池内かずこ

晴れた日に、押入れ自体の掃除と虫干しを!

さて、風を入れて湿気はそこそこ追い出せたとしても、長い間放置されていた押入れやクローゼット内部の壁や床の汚れも、すっきり取り除きたいですね。

「押入れやクローゼット内部の掃除は、本来なら梅雨入り前に、衣替えと同時に済ませておくのがいちばん。でも、梅雨時だからやってはいけない、ということはありません。汚れが気になったら、拭き掃除に挑戦してみてください」

押入れやクローゼットって、ものがいっぱい入っているけど、どこを拭くの? と疑問に思われる方もいるかもしれません。

「はい、収納しているものは全部出しましょう!」

ハードな作業になるので、掃除後の気持ちよさを想像しつつ、天気のよい休日など体力と気力のある日に、気合を入れて取りかりましょう。

「収納物を出したら、掃除機をかけます。その後で拭き掃除をしますが、水拭きはNGです。先に触れたように、ここに収納する布団や衣類などは、水分を吸収しやすいため、湿気がこもりやすくカビがはえやすいところですから、すぐに乾いて後拭きいらずの洗剤を使いましょう」

すぐに乾いて後拭きいらずの洗剤とは? 

「押入れやクローゼット内部を拭く洗剤は、アルコール水一択です。アルコールは揮発性が高く、すぐ乾燥して、除菌効果もありますから、カビ予防にもなります」

掃除の手順は————
①最初に全体に掃除機をかけ、ほこりやゴミを取り除く。
②スプレーボトルにアルコール水を入れ、乾いたマイクロファイバークロスにシュッシュとスプレーする。
③ 押入れやクローゼットの上から下、奧から手前に向かって拭いていく。

アルコール水の作り方

アルコール水
アルコールは医療現場でも使われる消毒薬。除菌、防カビ、防臭などの効果抜群。皮脂汚れ、手垢にも有効。アルコールは劣化しにくいので、水で薄めてスプレーボトルに入れて使うと便利。壁や床などの広い面なら、マイクロファイバークロスかタオルにスプレーしてから拭くと効率的。アルコールは揮発するので後に残らず、仕上げぶき不用。

アルコール水の作り方
①アルコール使用可のスプレーボトルを用意する。
②スプレーボトルに水110cc、消毒用エタノール(アルコール分80%程度)90ccの順に入れて、1カップ分のアルコール水を作る。
※この割合よりアルコール濃度が低いと効果が弱まり、濃度が高いと使う場所の素材を痛める恐れがある。
※引火性があるので、火のそばで使わないこと。
※使用時は、ゴム手袋などを着用して。

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