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フランス人から学んだ、お金を使わない心贅沢な暮らし。吉村葉子さんの「自宅でお茶会」

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吉村葉子

「おもてなしは、お金よりも真心込めて」というのは、約20年間をフランスで暮らした、エッセイストの吉村葉子さん。著書『徹底してお金を使わないフランス人から学んだ 本当の贅沢』から、フランスで出会った、お金を使わなくても心贅沢な暮らし方のヒントをご紹介します。自宅に友人を招いての女子会には、とっておきのハーブティーを。

フランス人から学んだ、お金を使わない心贅沢な暮らし。吉村葉子さんの「自宅でお茶会」

気分を変えたいときは、濃いめのエスプレッソを。小さくて可愛いデミタスカップの出番です。

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「茶飲み友だち」という言葉があります。私がその言葉から連想するのは、庭の柿の木を黙って眺めながら縁側に座って渋茶をすすっている初老の男女。ところが、今は、「茶飲み友だち」とネット検索すると、熟年パーティーのサイトがずらずら出てくるのだそうですね。それはさておき、ひとつたしかなことは、どんな「茶飲み友だち」も、女同士のお茶会の迫力には太刀打ちできないということでしょう。専業主婦であるとか仕事をしているとかに関係なく、盛り上がった女子会に共通するのは、にぎやかな笑い声。笑いは、私たちの細胞ひとつひとつに染み渡り、元気をわき上がらせてくれるのです。

最近、私は自宅で午後のお茶をする機会がだんぜん増えました。一対一で約束したときは、界隈の喫茶店を利用しますが、複数の女性が一緒のときは、迷わず自宅にお誘いします。焼き菓子屋とカフェをしていたおかげで、ウェイトレス稼業が身についていますし、お茶のお供のお菓子作りに関しては、プロですから。

自宅なら、いくら大声で笑っても、長時間しゃべっていても、だれにも遠慮がいりません。みなさん、この日のために、面白いネタを仕込んできたのではないかと思うほど、話題が次々に変わります。みんなで、ああだこうだと言って笑いながら、コーヒーや紅茶のさまざまな種類を試せるのも、自宅ならではのメリットです。

いつの間にか集まった缶入りの紅茶。真ん中の黄色い缶「ボンタン」だけは、日本未発売。

お客さまが、珍しい紅茶を買ってきてくださることもたびたびあり、いつの間にか、可愛い缶入りの紅茶コレクションが増えました。紅茶はいただきもので間に合いますが、ハーブティーのハイビスカスとカモミールだけは、焼き菓子屋をはじめる前から懇意にしていたアメ横の「珍味堂」で買っています。蕾の状態で摘んで乾燥させたハイビスカスは、砕いてあるハイビスカスとは、お茶の美味しさに格段の差があります。深紅の出色もよく、夏に冷やしてちょっと甘みを加えると、砂漠のオアシスで出会った飲み物のようだと好評です。カモミールティーも、一度ここのを飲んだら、ほかのはちょっと飲めません。

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